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セリスと授業

 昨日はご心配をおかけしました。薬飲んで寝たらだいぶ楽になったので取りあえず更新します。

 書いては寝て書いては寝てときには寝ながら書いたりしてたんで文章的におかしい所があるかもです。


 昼食をとると皆がぞろぞろと魔法の教室に向かいだした。俺も場所が分からないのでこいつらについていく。


 部屋は俺達が召喚された部屋の隣で全員分の机が用意されている。どうやら最初は座学のようだ。魔法云々については図書館で調べたから下手したら寝るなこれ。


 しばらくすると一人の女性が入ってきた。いかにも魔法使いです、な感じをしたローブを着たキツめのおばさんだ。分かりやすく言うとマクゴ○ガル先生にス○イプ先生の服を着せた感じだ。


「はじめましてみなさん。私は貴方達に魔法を教えるセリスです。あなた達には勇者にふさわしい魔法が使えるようになって貰います」


 魔法の教師……セリスさんが自己紹介をした。一体どんな授業が始まるのだろうか。あんまりスパルタなのはノーサンキューなんだがな。


「まずは魔法についてです。魔法には基本属性七つと例外属性によって構成されています。基本属性には火、水、土、風の四元素と言われる元素魔法と光、闇、無属性の枠外属性があります。更に例外属性には――」


 その後も延々と話が続いたがほとんどはこの前図書館で調べた内容通りだった。

 それでもまあ新しく知ったものもいくつかある。一つは魔力の回復についてだ。


 魔力は寝ている間が一番早く回復して一秒当たり最大魔力の0.01%……つまり一万分の一の速度で回復されていくらしい。大体三時間も寝れば全快になる計算なので割と便利なものかもしれないな。


 その次に多いのは起きたり歩く程度の行動をしている間で寝ている間の十分の一の速さで回復していくようだ。つまり28時間ほどで回復することになる。実際には戦場でも軽い仮眠をとるのでほとんどの場合24時間以内に魔力が全快するらしい。


 一番少ないのが戦ったりはげしい運動をしている間でこの場合はほぼ回復しないと考えていいだろう。尤も魔力が百億あるとかなら話は別だが。


「……つまり使える魔法はスキルとして発現します。なので魔法の攻撃は消費魔力、魔攻撃の値、スキルのレベルによって変化すると考えられています」


 途中で何回か寝たが一応話は頭に入っているので大丈夫だろう。


「皆さんは勇者なのできっと私たち人間よりもスキルやステータスの成長が早く、人類最高クラスの魔法を扱えるようになるでしょう。尤も、鑑定スキルも持っていないような方は別かも知れませんが」


 話を終わらせるときさらっと俺をディスってきやがった。俺が何をしたって言うんだ! あ、居眠りしてたわ。


 まあ冗談は置いといてどうやらこのセリス――セリスさん改めセリス――は王女にいろいろ吹き込まれたんだろう。ダンに言ったみたいに落ちこぼれだとかなんだとか。


「あなた達の目標は此処を出発するまでに私の合格をもらうことです。あなた達はスキルの上がりが私達ラオスティアの人間より早いはずです。宮廷魔導師である私クラスにならないと魔王にダメージをあたえる事は出来ないでしょう」


 つまり魔王はめちゃ強いから国のトップクラスの魔法じゃないと通用しないということか。むしろ宮廷魔導師クラスの魔法でさえ効かないかもしれないな。

 あとさらっと言ってたけどやっぱこの人は宮廷魔導師なんだな。宮廷魔導師ってどんな仕事なんだろうか。近衛騎士みたいな?


「もう時間がないので今日は此処までとしますが最後に私の魔法を見せましょう。あなた達が出る頃にはこの魔法と同レベルのものが扱えれば合格です」


 そう言うとセリスは何やら詠唱を始めた。


「火の精よ 我に力を貸せ 万物を灼く蒼き炎よ 我の魔力に従い踊り狂え 『蒼火円舞(ファイアーダンス)』」


 おお、なんか中二心をくすぐられるかっこいい詠唱だなと思ったのも束の間、セリスが伸ばした腕から青い炎が出てきた。おいおいここ室内だぞ?火事になったりしないよな?


 しかし俺の心配も杞憂だったようで炎は綺麗に教室内を駆け回り霧散した。


「では今日は此処まで、解散です」


 セリスが終わりを宣言するとクラスメイトたちは皆興奮が冷めないようでわいわいと喋りながら部屋を出て行った。


「なんだ最後のやつ、すげー!」「俺達もあんくらいのを使えるようになるのかな?」「浅野くんとかならすぐにできそうだよねー」


 俺は話をしているクラスメイト達を眺めつつこの後何をしようかと考えていた。


(まだ飯までには時間があるけどなんか図書館に行く気は起きないな……そう言えば大地にまだ服渡してないしちょっと取ってくるか)


 そう思った俺は周りを見回すとセリスの魔法に魅せられていた大地を発見した。


「おーい大地、生きてるかー?」

「……ハッ! なあ誠一! 最後のやつすごいよな! 俺もあんくらいのが使えるようになるのか!?」


 正気に戻った瞬間騒ぎ出す大地。うるせえよ。


「まあ俺たちは勇者でスキルの上がりが早いとか言ってたしあのくらいのものは使えなきゃそもそも魔王戦で役に立たないんじゃないのか?」

「そんなもんなのか……ところでどうした? なんか用か?」

「あぁ、最初に貸してもらった服をまだ返してないからな、今からちょっと取ってこようと思ってるんだけど時間大丈夫か?」

「あぁ、大丈夫だ。部屋で待ってる」


 会話を交わすと大地は部屋を出て行った。俺もボロ屋に向かうか。


多分明日ごろには完全復活する……はずです。


それと一話あたりの文字数って少ないですかね? 一話で五千文字越してるところとかもあってちょっと不安なので教えてほしいです。

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