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魔法とリア充

だんだんタイトルが微妙に……

 訓練場を後にした俺は図書館に向かう、これが最近のマイブームだ。いやまだ三日しかたってないけど。


 今日は待ちに待った魔法について調べる。やっぱりオタクとして魔法は使いたいしな。


 図書館に着いた俺はエロじじぃに尋ねる。


「なあ爺さん、魔法についての本ってどこにあるんだ?」


 爺さんは俺を見たかと思うとすぐに本に目線を戻し、

「魔法については四階だ。詳しい事は向こうで聞け」

 と言った。どんだけエロ本が好きなんだこのじじぃは。


 四階に着いた俺はまた司書さんに尋ねる。

「すいません、魔法についての本ってどこにありますか?」

「この階はすべて魔法関連の本ですが、どういった本をお求めですか?」


 驚いた。まさかここにある本が全部魔法関連だとはな……とはいっても俺は魔法について何も知らないので初心者コースから習わないとな。


「じゃあ魔法の基礎の基礎、本当にゼロから始める本をください」

「かしこまりました。本棚はBの34aです」

 いやどんだけあるんだよ魔法の本、思わずコミケかよと突っ込むところだった。

 

 とにかく本棚まで移動して適当な本を手にり、読書スペースに向かう。するとそこには意外な人物がいた。


「ん?やあ、如月じゃないか」

「意外だな、お前がここにいるとは思わなかったぞ浅野」


 俺が言うと浅野は曖昧な笑いを返した。

「俺も少しは魔法ってやつに興味があってね、講義まで待ち切れずに読んでたんだ。尤も王城から出られないから実践は出来ないんだけどな」


 つまるところ、早く魔法が使いたいから今のうちに予習しておくってところか。ご苦労なこった。


「そうか、俺も同じようなもんだ」

 浅野の言葉に返事をして適当なところに座る。俺の場合はいつ魔物が襲ってくるか分からないから自衛の目的もあるんだが、こいつに話すつもりはないので黙っておく。


 それから俺たちは一切話さずに本を読み進めた。曰く、魔法とは体内の魔力を消費して火を出したり水を出したりするもの。とのことだ。もっと詳しく書けなかったのかよ。まあこの辺りは自分で考えるかね。


 その後も何冊か本を読んだ結果をまとめてみる。

 

 魔法にも武器や防具と同じようなランク付けがあるらしい。

それぞれ下から

 

 初級

 下級

 中級

 上級

 特級

 聖霊級

 王級

 帝級

 神級

 無限級


 となる。ちなみにこのランクは魔法そのものの強さなので、初級の魔法「ウォーターボール」はその辺の子供が放った虫を殺す程度の物も、神が作ったこの星ごとを消し飛ばすレベルのウォーターボールも、同じ初級魔法になるらしい。

 それぞれの強さについては追々説明していこう。


 また魔法を発動させるには基本的に詠唱をする必要がある。

 この詠唱にはイメージで描ききれない魔法を、言霊の力で補う役割があるらしい。呪文は教本に書いてあるが中級以上の魔法使いになると、その辺りも自分でアレンジすることができるらしい。


 慣れてくると詠唱短縮、つまりあのオルトさんがやってくれたやつだな。更に詠唱破棄、無詠唱となるらしいがそちらの二つはかなり難易度が高く、一流の魔法使いでも使えるものが少ないらしい。


 例外として魔法陣と魔道具というものがある。

 

 魔法陣は紙などに魔法陣を書くことによって詠唱をしなくても魔力を流し込むだけで魔法が使えるが、一回使うと消えてしまう上に魔力効率が悪いので使っている人はあまり多くない。


 魔道具は構造自体は魔法陣と似たようなものだが魔石に魔法を刻むことで繰り返し使うことができるらしい。

 その代わりにアホみたいな値段がするので、とても庶民には買えないのだと。


 最後に魔法の属性についてだ。


 人にはそれぞれ魔法適性というものがあり、適性のある属性になるほど成長しやすいらしい。

 

 しかし別に適性の無い属性だからと言って使えないわけではなく、この世界では全属性を使う人も結構な数いるのだ。


 属性は火、水、風、土 の四元素と 光、闇、無の枠外属性の計七つが基本属性とされている。


 この他にも例外属性といって幻影魔法や神聖魔法、暗黒魔法がそれに当たる。

 オルトさんの回復魔法もここに入るようで、例外と言う割には魔法の心得がある人なら普通に使えるものも多い。


「大体こんなところか? そろそろ夕飯だし食堂にでも行くか、お前はどうするんだ浅野?」

「そうだな、俺も行くとするよ。それと如月、余り鑑定スキルが無いからって落ち込むなよ? 別に鑑定なんて戦闘に絶対必要なものじゃないんだから」


 浅野は去り際に折れの肩をポンと叩いて行ってしまった。恰好つけなくても俺も同じ方向なんだけど。俺のが歩く速度速いから追いついちゃうよ? 何それ気まずい。


 俺は本棚に本を戻すと、いつもより少しだけゆっくりと歩いて食堂に向かった。


 そう言えばクラスメイトには鑑定を持ってないってことになってるんだっけ? 完全に忘れていたな。よく考えると大地にも話してなかったんだよな。今度教えてやるか。


最近は投稿時間直前に仕上げて乗せることが多くなった気がします。もっと頑張らなくては

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