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レベルアップと強欲の種

今回は見直しをいつもより一回増やしてみました。これでミスがあったら作者の目は節穴です

 朝食を食べ終わり食堂を出ると、俺はまた図書館に行こうと思ったがその前にやることを思い出した。


「そういやレベルアップしたとか言ってたな。完全に忘れてたわ」

 あの時は生きるか死ぬかの問題だから全然気にしていなかった。ステータス!


【名前】 セイイチ・キサラギ  17歳


【性別】男


【種族】人族


【レベル】9


【生命力】190


【魔力】 150


【筋力】 190


【防御】190


【持久力】190


【敏捷】 200


【魔攻撃】140


【魔防御】140


【運】300


 ◆スキル


 [鑑定lv4]

 [偽装lv2]


 ◆エクストラスキル


 [強欲の種]


 ◆称号

 [異世界を渡りし者]



 ……あれ?


 予想以上にレベルが低かった。いくらなんでもLv90のスライムを倒したんだぞ?せめて二桁くらいに上げてもいいんじゃないか?


 落ち着け俺、こういうときは素数を数え……じゃなかった。情報を整理しよう。


  Q.なぜレベルが低いのか。

  A.得た経験値が少ないから。


 つまりあのスライムから得た経験値が少なかったからだ。


  Q.なぜ得た経験値が少なかったのか。

  A.可能性その一 経験値なんてこんなもん。

 可能性その二 スライムの本来の経験値が低いからレベルが高くても経験値が低い。

 可能性その三 スライムの倒し方の問題。


 可能性その一の場合はどうしようもないが……可能性その二は俺がスライムを倒せたのと同じ理由。「種そのものが弱者である」ってことか。


 可能性その三だとしたら、体を切ってからとどめを刺したからか? でも本体にとどめを刺した瞬間千切れてた塊の方も消えてたからこれも違うと思う。


 その後もいろいろ考えてみたがそれらしい理由は考え付かなかった。


「手掛かりが少ないな……なんかもっとできないの?ステータスに鑑定使えたりとか」

 そう言って俺のステータスに目を向けるとそこには驚きの答えがあった。


[【魔力】 魔法を使うために必要な力。この数値が減っていくと集中力に影響が出てゼロになると気絶する。]


 なんとステータスに鑑定が使えたのだ。

「じゃあこれなら……」


 俺はステータス画面を全て鑑定した。


『【名前】親または主人に付けられた名前と年齢を表示する。


【性別】性別を表示する。


【種族】種族を表示する。


【生命力】 生命力。基本的にこれがゼロになると死ぬが場合によっては数秒間ほど生きていることもある。


【魔力】 魔法を使うために必要な力。この数値が減っていくと集中力に影響が出てゼロになると気絶する。


【筋力】 この数値が高いほど物理攻撃が高くなる。


【防御】 この値が高いほど物理攻撃に強くなる。


【持久力】 この数値が大きいほど疲れにくくなる。


【敏捷】 この数値が高いほど素早く動ける。


【魔攻撃】 この値が高いほど魔法の威力・効果が高くなる。


【魔防御】 この値が高いほど魔法攻撃に耐性ができる。


【運】 その他不確定要素・魔物のドロップ率などに影響する。


 ◆スキル 自分の技能が一定以上の錬度になるとスキルとして発現し補正がかかる。


[鑑定lv4] 知りたいものに焦点を合わせると情報を表示する。

[偽装lv2] 自身のステータスを本来の数値以下に偽装することができる。【看破lv1】まで無効化することができる。


 ◆エクストラスキル ある特殊な条件下でのみ、手に入れることができるスキル。

[強欲の種] スキル所有者が得る経験値の半分を吸収する。


 ◆称号 特殊な行動をすることによって条件が満たされ解放される。

[異世界を渡りし者] 異世界の言語を使えるようになる』



……ちょっと待て、いろいろと突っ込みたい事はあるがまずは冷静に分析しよう。


 まずステータスに関しては問題ない。性別や種族のところが多少雑な気もするが説明としては十分だろう。


 次にスキル。これも問題ない。偽装スキルの説明欄にある【看破】ってのは偽装を見破るスキルなんだろう。レベルに応じて隠しきれたり見破られたりするわけだ。


 次にエクストラスキルを飛ばして称号。これも問題ないだろう。今まで気づかなかったのも問題だが、王女と会話ができていたし図書館の本も読めていた。もちろん異世界だから日本語ではないのに、だ。むしろ今まで気づかなかったことに突っ込みたい。


 次だ。エクストラスキル【強欲の種】。異世界に来るときに神様にもらったスキルだよな、そこまではいい、問題はその効果だ。


『スキル所有者が得る経験値の半分を吸収する』


 ……つまりあれだ、俺の得た経験値の半分はこのスキルに吸収されているせいで、俺が得られる経験値は本来の半分しかないと。


「ふざけんなぁ!?」


 ここが廊下であることも忘れて思わず叫んでしまう。廊下にいたメイドさんが不審な目で見てきた。恥ずかしい。


 神様はご褒美と言っていたがなんで俺にこんなのを渡したんだ? もしかしていろいろと要求したから腹いせに寄越したとかじゃないだろうな?


 もしそうだったら器の小さい神として後世まで語り継いでやる。と密かに思った俺だった。


lv90のスライムを倒せばチートになると思った?現実はそんな甘くないんです。


さて、今回でやっとスキルの効果が明らかになりましたね。一体こんな効果で誠一くんは本当にやっていけるのでしょうか?

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