プロローグ
初投稿です。至らない部分も多々ありますが生温かい目で見守っていってください。
文字が詰まっていて見づらいとの指摘をいただいたので空白を入れました。空白の入れ方などでおかしなところがあればご指摘ください。
俺の名前は如月誠一。
それなりの学校で上の中程度の成績を取って平凡な学校生活を送る、一般的な童貞の高校二年生だ。
多少周りの人と違う所と言えばちょっとした隠れオタをやっていて無駄な知識が豊富な程度だろう。無駄な知識が多すぎて先生からも、「もっと真面目に勉強すれば学年一位だって夢じゃないんだから、しっかりと勉強しなさい」とか言われる始末。余計な御世話だ。
もう一度言って置こう。俺は少々オタが入っているが平凡な高校生だ。時々、「お前は十分異常だよ!」とか言われることもあるが少なくとも自分では平凡だと認識している。
では、なぜそんな平凡な高校生が唐突に自分語りをやっているのか?
それは少し前までさかのぼることになる――――
………
……
…
「ふぅ、疲れた。寝るか」
「いや、まだ授業どころかHRも始まってないから」
そんなアホな会話と共に教室に入ってきた俺と俺の悪友である、野本大地。
高校一年生の時から俺と一緒に馬鹿をやってきた、俺の数少ない友達である。
「いや~、それにしてもやっぱ誠一はすげえよな。お前のおかげでこの間のテストでも赤点を取らずに助かったよ」
「全教科ボーダーラインぴったりだったけどな」
バンバンと肩叩いてくる大地の腕を捻りあげる。
この悪友、テストが近づくたびに俺に泣きついてくるのだ。別に泣きついてくること自体は構わないのだがこの馬鹿、テスト前日になってから俺に縋ってくるのだ。おかげで毎回、試験勉強の合間にこいつ専用の一夜漬けノートを作る習慣ができてしまったほどだ。
「痛い痛い痛い痛い!!! ギブギブ、死ぬって!」
大地が悲鳴を上げてからたっぷり10秒ほど締め付けてから解放した時、ふと声がかかった。
「おいそこのお前ら! うるさいぞ! 真面目に勉強している人だっているんだからそういう奴らに気を使おうとは思わないのか!」
周りに迷惑になりそうな大声でわめいてきたこいつは、二宮泰牙。最近、何かと俺に突っかかってきている心底迷惑な奴だ。
そもそも俺たちは静かにしている方だ。向こうの女子グループから聞こえるキャーキャーとした甲高い声の方が迷惑だし、向こうでゲームをやっている奴らなんて俺たちの数倍やかましい。
「あーうんはいはい分かった分かった。だから取りあえず大声を出すな。勉強してる奴らに迷惑だろ」
わざと同じ言葉を使って適当に返す俺に額に青筋を浮かべる二宮。
「なんだと! 大体お前は普段から授業も真面目に受けないで余裕ぶりやがって! 真面目に勉強しない奴に言われたくない!」
「いや今それ関係ないから、ていうか騒ぐなと言ったのはおまえだろ。せめて声を小さくしろよ」
更に騒ぎ立てる泰牙に適当に返す俺、すでにこいつに興味を失った俺は来期のアニメリストを脳内で作成していた。
「なんだとぉ!」
切れた大河が俺につかみかかろうとしてくる。カルシウム不足かな? チョークでも食べる? にしても『なんだとぉ!』はないだろ、一昔前の漫画か。
とりあえずつかみかかってきた馬鹿を吹っ飛ばそうとすると一人の女子が教室に入ってきた。
「おはよ~ってわわっ、如月くん!? 二人とも何があったの!?」
入ってくるなりあわてだすという器用なまねをしてみせた女子生徒、俺のクラスメイトの鎌倉結衣。成績優秀でスタイルもいい。水泳部に入っているクラスのマドンナと言われている。表現が古いな。
こんな俺みたいのにも話しかけてくれている所だけでも彼女が性格もよいことを示している。
「いや、別に何でもないけど」
とりあえず面倒なので適当にごまかしておく。いやだって実際に何もないよ? ただちょっとこのいきなり殴りかかってくるカルシウム不足の青年のために、チョークを口にねじ込んであげようとしただけで。
「あ、ああ、ちょっとふざけてただけだ、何でもない」
二宮も適当にごまかそうとする。こいつは鎌倉さんに惚れている。まあクラスの男子の半数は鎌倉さんに惚れているんだけどな。
とにかくそんな鎌倉さんからの印象が悪くならないように必死に取り繕う二宮。
「ふうん、そうなの? まあ二人がいいなら別にいいけど……」
なんとか誤魔化されてくれた鎌倉さんは自分の席にカバンを置きに行く。
二宮はチッと舌打ちをすると、俺をにらみつけてから自分の席に戻っていった。
「なんだあれ?」
「お前は鈍感系主人公か」
首をひねる俺にツッコミを入れる大地。
「いや、なんであんな突っかかってくるのかわからないし男子の気持ちなんてわからないままでもいいし」
「いや、そっちじゃなくてだな……まあいいか」
やれやれといった雰囲気で溜息を吐く大地。
いやそっちってどっちだよ、鎌倉さん? 実は俺のことが好きとか? いや、ないな。
俺は鈍感じゃないから好意を持たれたら絶対気づくだろ。こちとら出会いに飢えた童貞十七年生だぞ?
などとくだらないことを考えているとHR開始のチャイムが鳴った。それと同時に二、三人の生徒が飛び込んできた。お前らもっと余裕持ってこいよ……。
こいつらで最後か、と思った瞬間、突然教室のドアと窓がすべて勢いよく閉められた。
「ううぉっ、なんだ!?」
ドアのしまる音に驚いた大地が俺の方に勢いよく振り返る。いや、俺見てもわかんねえから。
すると次は今までたって話していた生徒たちが、急に見えない何かに制服を引っ張られるようにして着席した。いや、『させられた』といった感じだ。
周りの生徒が戸惑っていると、黒板の上に設置されているスピーカーから突然大音量で、
『二年B組の皆さん! おはようございます!』
という少年のような声が響いた。
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