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第七話 ナンバー10


ささっ!活動報告~♪

いつもながら部室に

三人が集まりました。

慎治怜治がなんだか

悩み事があるようです。

私が来客用ソファーに

テーブルの向こうの

ソファーに二人が

座っています。

二人とも、心なしか

重い雰囲気を醸し出し、

苦悶の表情を浮かべて

います。


「で~…悩みって?」

私が聞くと二人が同時に

溜め息をはきました。

普段は明るい二人が

ここまでとは…

と思いましたがこの間も

騙されたので簡単には

心を許しません。

「なな…。今回こそ…

重大な悩みだ。

俺と慎治のことを

よく理解してくれる

ななにだけ打ち明ける。

慎治」

すると慎治は頷き、

「今日、話すことは

他でもない、この部活に

ついてだ…」


真面目な話のようだ。

二人が真面目なのは

この部活の活動だけだ。

この部活は創立が

適当なだけに常々

何かあったら(廃部)

と言われかねないと

思っていた。

「どんな話?」

いよいよヤバいのかな、

と考えた。

「「実は…」」







「「意見箱に依頼が

溜まりすぎている。

大半がななへの

ダジャレ添削…」」

「えぇ!!私?

まだダジャレ来てるの?」

真面目な悩みかつ

私のせいか…

しかし怜治がまだ

話す、

「それだけじゃない、

俺達二人にも難しい、

解決方法が見当たらない

依頼がきた。

あまりななには

負担はかけたくない

けど…」


何だ。二人とも私を

気遣ってくれていたのか。

ちょっぴり嬉しい。

「いいよ!!私だって

WJCの部員なんだから

負担なんか考えないで!

私達、幼なじみでしょ?」

私は笑顔で二人に

気持ちを伝えた。

すると二人は一瞬

驚いた顔をしたが

すぐに微笑み、

「「そうだったな。

じゃあ、この依頼も

三人で解決しよう」」

「うん!!」

快く答えた。

「だけど」

慎治が

「この依頼は俺達は

もう悩みに悩んだから

もう分からなくなった。

最終的な判断はななに

任せるよ」

「ど~んときなさい」

威勢よく胸を叩いた。

私、活躍の予感☆

「で、依頼って?」






「「替え歌」」

「替え歌っ~!!!???

しょ~もなっ!!☆」




「正確には替え歌じゃなく

歌詞の間違いを正して

合ったものにして

欲しいそうだ」

「何それ~?

わっけわかめだ~?

さっきの青春ドラマ

パートはどこいった?」

ケロリと怜治が

「作者が遊んだだけ☆」

「なんなんこの作者!

ちょいちょい遊ぶな!

てか、黙って流したけど

第4話にもでてるだろ!」

「出てません」

「「「何で答えてるん!?」」」


「話を戻すぞ。

この依頼は二階堂君が

依頼人」

「また~。何でこの人

うちの部活なめてる?」

「「二階堂君はなめてない!!」」

二人がカットした。

この二人仲良いんだった。


「はいはい。

で、どの歌?」

本題に話を戻す。

「数字の1は~♪

なあに?」

「もくもく~煙突♪」

慎治怜治が歌う。

「その歌のどこが

気に入らないの?

煙突に似てない?」

私が普通に聞くと

「「二階堂君曰わく…」」




「「他にも無限の可能性が

あるからその可能性を

発見して欲しいそうだ」」


「何それっ!?

二階堂君はその歌に

何を求めてるん!?」

「「二階堂君曰わく…」」





「「宇宙の広がり、

だそうだ」」

「そんなに深いのっ!?

ただふざけてるだけでしょ!!?」


「「二階堂君は

ふざけてなんかいないっ!!?」」



(ああ~こういう二人の

ノリはウザいなあ~…)




なんやかんやあって、

「早速、始めよう!!

限りない宇宙の

探求へっ!!」

怜治が言う。

(ノリッノリだな…)

先行きが不安になった。

「では、まず始めに

進め方の説明に行こう!」

(某ネズミの国の

アトラクションを

説明する人かいなっ!?)

心の中で突っ込む。

「三人にそれぞれ、

フリップボードがある。

そのフリップボードに

それぞれが合うと

思う歌詞をかいてくれ」

(なんでわざわざ

フリップボード?準備よ!!

絶対悩んでなかったな)


「絵でも構わないよ。

では、始めよう!!

数字の1は~♪

なあに?」

「何このテンション?」


三人が書き始めた。

数分後…

「じゃあ見せ合おう!

まず、慎治から~」

今日の司会進行は

渡瀬怜治が担当します。

慎治がフリップを出す。





「7とよく間違える」

「自己の問題だ~!」

おもわず突っ込む。

「いやいや、字が

汚いと間違えるべ?」

「いやいや、

せめて物にしない?」

「はんせ~してま~す☆」

「こ*ぼっ!!?

反省してないよね!?

それっ!」


「「まあまあ」」

怜治が

「次は俺~。

数字の1は~♪」





(はじめ)君~♪」

「誰っ!?やりたい

ほうだいだねっ!?」

「「何だよ~。

そこまで言うなら

ななは凄いもの

なんでしょう?」」

「うっ…私は…

良いの思い

浮かばなかったから…

単純だよ…」

「じゃあ~なな!

数字の1は~なあに♪」

なながフリップを出す。






「火かき棒」

「「火かき棒!!!」」

ななのフリップには何故か

1と何か棒人間が…

「をもつトム」

「「外人でてきたっ!!」」

慎「てか、火かき棒?

日本は使わねー!

海外の暖炉ある

暖かい家庭かっ!!」


激しいツッコミに

ななは弁解する

「いいの!!トムは

アメリカ北部出身で

冬の暖炉が大好きな

おばあちゃん思いの

優しい子なのっ!!」

怜「トムにそこまで

ストーリー性がっ!?

ありえないけど…


採用っ!!!」

「「いいの!?」」

「二階堂君の求める

広がりがあるからな。

では次…数字の2」


三人がかく。






「よし、行こう!

じゃあ慎治。

数字の2は~♪

なあに?」







「素数で偶数」

「「ごもっとも!!!

だけど他は!?」」

「当たり前だけど…」

慎治はどや顔で言う。「そこに深さが…」

「次行こう、怜治」

悲しそうな顔の慎治。

「俺だな。数字の2は~♪

なあに」

フリップボードを出す。





「逆さまにすると

フックじゃない?」

「「いや見えない」」

「ガーン」


「ななは…どうなのよ?

数字の2は~♪なあに?」






「二郎くん」

「「また人!?

てかまた誰っ?

しかもこの人次男だろ」」

「ふっふっふ、残念」

ななが笑う…

「長男よ!!」

「「なんで勝ち誇った顔!?」」




「3いこ!3!

数字の3は~♪

なあに?」





「慎治行こう!

数字の3は~♪

なあに?」







「横にすると

I'm love'n it!!」

「「ダメだろ!!

会社に訴えられるわ!」」

「マクド☆ルド」

「「言うなぁ~!!」」




とまあ、こんな感じに

替え歌を作りました。

次の日、部室に

二階堂君が来た。

「久々だな!

好敵手(ライバル)達よ!」


爽やかな笑顔を

振りまく。

イケメンなのに

残念だ(笑)

来客用ソファーに

堂々と座る。

「先日頼んだ、

依頼の解答だが…

今日はダジャレなしの

真面目に行こう!!

宇宙の広がりを

見つけられたかな?」

「「もちろんだっ!!」」

慎治怜治が気合いを

込めて言う。

スイッチが入った。

「ふっふっふっ…

さすがだ、

好敵手(とも)よ。

では聴かせてくれ!!

宇宙のロマンをっ!!」

「行くぞ!!慎治!!!」

「任せろ!!怜治!!!」



「「せ~の」」




数字の1は~なあに?

トムと火かき棒♪

数字の2は~なあに?

逆にするとフックの

素数、偶数♪


数字の3は~なあに?

I'm love'n it!!♪


数字の4は~なあに?

よよんがよ~ん☆♪


数字の5は~なあに?

ゴリラン♪


数字の6は~なあに?

トランプ、UNOでは

癖もの~♪(9と間違う)


数字の7は~なあに?

丸付けるとおばあちゃん

゜7←by トム(笑)


数字の8は~なあに?

男子トイレの男の人♪


数字の9は~なあに?

くせ~んだよ!!お前!!

俺のばあちゃんと

同じ臭いするぞっ!!

加齢臭かっ!!

あっ!?ばあちゃん!!

ごめん…うそ…いて!

痛い!!マジごめ…痛い!!

痛い痛い痛い痛い!!

もみあげはやめ…痛い!

耳も…ホント…

ぎいやぁ~…!!!!








「「どうだ…?」」

慎治怜治が緊張の

面もちで二階堂君の

解答を待つ。

二階堂君は黙ったまま…

緊張感がただよう…














「さすがにこれはない☆」





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