第一話 入部?
ホントッ~………に!!
男子ってのはしょもない!
どの女の子の名前は可愛い
とか、どの女の子の
体型は何だとかふつ~…
に女子がいるところで
話す。
まだそれはいいとする
私からしてみれば
まだ可愛い…
それ以上のことを異常に
執着してやる奴らを
私は知っている
私の家の…両隣の家に
奴らは住んでいる。
幼稚園、小学、中学、
高校とクラスも全部
同じの幼なじみの
男の子二人だ。
よく三人で一緒に
遊んでいたからわかる…
二人の異常さは普通の
男子高校生からみれば
群を抜いている。
幼稚園、二人で
コソコソしていると
思えば先生のスカートを
めくったり…。
小学、バレンタインの日に
当時モテモテの
男子の下駄箱に山ほどの
ラブレターを仕掛けたり、
(無論、その子が下駄箱を
開けたらドラマみたいに
手紙の山に埋まった…)
中学、先生の座る
座布団が敷いてある椅子の
座布団の下に遠隔操作が
可能のブーブー音がなる
クッションを職員会議前に
仕掛けたりと(その先生は
次の日二人に小一時間ほど
説教をかましたらしい)
語り出したら止まらない
数多くの所業がある。
そんな二人が…
高校生に……
ブルブルっ…
しょうもなさに更に
拍車をかけたのだった。
高校の入学式、
運悪くまたもや二人と
同じクラス…
小中高と全部同じクラス
腐れ縁とは…
このことかぁっ!
男子が前、女子が後ろで
名前の順で整列して
静かに並んで、どっかの
お偉いさんがどうも
長ったらしい話しを
聞いている…
(どうせみんな聞いてない
だからこんな長く話を
しない方がいいのに…)
その中で密やかに
話し合っている二人は
クククッと笑っている
悪巧み中か…
笑い方もアニメの
小悪党かっ!
入学式が終わり体育館で
私を呼ぶ声…
「お~いっ!ななぁ!
ちょっと来い~!」
二人だ…。
二人に歩いて近寄った
「何ぃ?早くクラスに
行きたいんだけど」
私は口を尖らして言った
「入学式に俺達は
話し合った!!」
「ハイハイ、知ってます
知ってますよぉ~
悪巧み、また考えてたん
でしょう?」
二人は真面目な顔を
している。
「違う。俺と怜治で
部活をつくろうと
話し合っていた」
怜治がウンウンと
腕を組み頷く。
珍しい…二人が
真面目なことを考えて
いたなんて…
久しく真面目な二人を
見てなかったので
ちょっと感動して話を
聞いてみた。
「そんなこと話してたの
ごめんね。悪巧みなんて
言って…で、どんな部活
つくるの?」
怜治が進み出て言った
「とにかく人に笑顔を
与えるような
部活を慎治とつくる」
今度は慎治が頷く
ホントに真面目な目を
している、二人がだ。
「でだ…さっき先生に
聞いたところ部活に
なるためには三人、
部員が必要になる…」
怜治と慎治は私に
向き直り、棒みたいに
きをつけをして頭を
下げて二人で合わせて
言った
「たのむっ!!
俺達の部活に入ってくれ
ホントにお願いだっ!!」
真剣に頼まれて
しまっては断りにくいし
何よりあのふざけた
二人がだ!!
こんなにも頼んでいる…
「別にいいよ。
名前だけでもいい?」
私は遠慮がちに言った
「ホントにいいのか?」
ハモリながら慎治怜治が
言う
「二人がそこまで
やりたいなら応援して
あげるよ。頑張って」
「ありがとう!!なな!!」
まさか…こんなことに
なるとわぁ~~…
入学式から数日後、
私は慎治怜治に呼ばれた
「これから顧問の先生に
会いに行くから…」
慎治がそう言った。
もう顧問もついたのか…
学校側も早いなぁ~
これで二人もやりたい事
出きるんだなぁ~とか
思っていた。
「ここだ…」
止まったところは
科学研究室だ。
科学の先生か…
理科系の部活かな?
入ってみれば
遠い目したおじさんの
先生がいた。
「谷山先生。
これから宜しくお願い
致します」
慎治怜治がお辞儀した
私も一緒に遅れてお辞儀
「あぁ~いい。
横河と渡瀬は戻ってくれ
俺は狭山に話がある…」
んん?私に?なんで?
慎治怜治がこっちをみる
「なな!頼んだぞ!」
そして有無を言わさず
出て行った…何これ?
沈黙…。何が何だか
ワケがわからん。
「あのぉ~…先生、
お話って何ですか?」
谷山先生はタバコに
火を付けて煙を吐いた
「横河と渡瀬のことは
中学の先生から聞いた
狭山のこともだが。
生徒会長だった
そうだな?」
「はい」
「で、お前ら三人の
部活のことなんだが…
はっきり言って…
何だ…イタズラが活動の
ようなんだが…
大丈夫なのか?」
「へっ?」
私が気の抜けた返事を
したのを察したらしい…
「これが二人が考えた
部活の内容だ…」
「WJC」
部活の名前らしい…
「しょうもないこと、
くだらないことを
一般生徒から依頼を
受けやる…」
部活の活動内容が…
これかぁ!?
私はこうしてWJCの
部員になった…。