タクシー
「さて、野島はタクシーに乗りました。勿論! このタクシーに仕掛けがあります。まずは軽くジャブで、ブーブークッション!」
野島が通りに出るとタクシーが丁度あったので乗った。と、その時!
バグオーーーーーーーーーーーン!!!
「な、なんだ、今のデカい音!?」田坂が動揺する。説明しよう。野島がオナラをしたのだ!
「すみません、オナラでちゃいました」テヘペロ。
「ど、どちらまで?」
「あ、PSスタジオまで」
「はい」
「……。こ、このタクシードライバーはスタントショーのパフォーマーです。これから道交法違反しますが、気にしないでください!」
※道交法違反は絶対やめましょう。
ギュルルル! グリングリン! グーーン!
ドライバーは巧みなテクニックで暴走する。さて、野島は?
「すみません! ラジオつけてください」
全く動じない!
「つ、次は、こんな時なのにマネージャーから電話が掛かってきます!」
ピロリキンピロリキン♪ピロリキンピロリキン♪
「はい野島ぁ」
「マネージャーの田中です。今大丈夫ですか?」
「うん、タクシーの中だから」
「タクシー? なんかすごい音してますけど?」
「あー、ラジオ!」
「え? どんなラジオですか!?」
「用事は?」
「えーと……打ち合わせとちが」プツン
「あれ? 切れた」
「さ、さー! どうしようもない事態です! 野島大混乱! そして、この後、タクシーは海へ飛び込みます!」
と、スタジオで取り繕う田坂。動揺してるのは田坂の方だ。コマーシャル中にプロデューサーと打ち合わせる。
「流石に海に落とせばリアクションするだろ?」
「そ、そうだよな。ははは」
コマーシャル明け。
「ブレーキが、ブレーキが効かない!」タクシー運転手の名演技!
「なら、停めてあげましょうか?」
「へ?」
バコン! 野島がドアを蹴り破った。そして外へ出て、ダッシュでタクシーを追い越し、タクシーを手で受け止め、タクシー止まる。