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零話空(カラ)とは

 心道空(しんどうそら)25歳、特殊な経歴はなく、これといった特徴のない何の変哲もない人間だ。

 毎日早い時間から出勤し終電ギリギリに会社を出る。給料が特段多く出ているわけでも、この仕事、会社が好きなわけでも、知り合いがいるわけでも、キャリアアップを目指しているわけでもない。

 ならなぜ続けているのか。

 何でも良かったのだ。彼ができる仕事内容で生活できるくらいのお金が貰えて非合法を扱うものでなければ何でも良かった。


 その男には何もなかった。思想、経験、夢、好き嫌い、特徴、得意、親友、どれも思いつかない。

 しかし心がないわけじゃないし、寝たきりでもなかったし、五感もある、特別苦手なものもない、社交性もゼロじゃない。

 だが彼の内を覗いても何もない、周りにもない。彼はその現状に満足をしていない。

 しかしいくら探しても興味が持てない、そして彼の周りも彼に魅力を感じない。


 何を得れば彼は満足出来るだろうか?


 今日も彼は暗闇を一人歩く。

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