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幼馴染と花屋の娘  作者: ルイ シノダ
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GWの約束(4)


GW三日目を迎え、一人のんびり過ごす・・はずの大樹。


明日は、桂さんとデートだよ。



―――――


今日もカーテンから光が入る。何となく意識が戻り始めて来た。

でも、目を開けたくない。まだ寝ていたい。疲れもある。


昨日の事。絵里奈は、自分が唯一の彼女で有って欲しいと思っている。彼女は確かに素敵な女性だ。少し我儘だが、それが可愛くもある。他に何も無ければ、僕も彼女だけを見て、やがて結婚するだろう。それで何も問題ない。僕も彼女が好きだ。安心していられる。


桂さん。僕は、彼女に恋をしているのか。素敵な女性だ。優しく、控えめで、芯を持っている。まだ、知らないことが多いが、とても惹かれる。

絵里奈とは違う魅力だ。


はあー。なんで悩んでいるんだろ。絵里奈と別れる事は出来ない。今までの長い関係。広瀬家と三橋家の関係を考えれば、関係を維持したい。しなければいけない。


そうすれば。桂とは、まだ、短い。関係も浅い。・・・出来るのかそんな事。無理だよなー。


まだ、八時半だ。もう少し寝て居よう。ちらりと時計を見ると、また睡魔とお友達に・・。


うん、何か、柔らかい。良い匂い。枕か。きゅっと両手で掴む。柔らかい。うーん。

いいな。顔をそこに押し付けて、またひと眠り・・。えっ。


 ゆっくりと目を開ける。少しだけ。何か。柔らかいふにゃとした・・・って

ええーっ。勢い起きると一緒に毛布もはがれた。


「麗香・・」

「あっ、お兄ちゃん、おはよう」

「どうして、麗香が僕のベッドに。それもパジャマ姿で」

「あっ、その起こしに来たんだけど、気持ちよさそうに寝ていたから、私もちょっとって。

 そしたら寝てしまって」


見れば時計が、午前十時を指していた。


急に麗香が、上目遣いで寄って来る。パジャマの前は、思い切りナマ・・。付けてない。

「ふふっ。このままもう少し寝ようか。二人で。いいよ。私は」

「な、なに言っている。早くベッド降りなさい」

「やだ。お兄ちゃんが、抱いて起こして」

「何を言っているんだ。ほら起きて」


仕方なく、麗香を跨ぐようにベッドから降りようとすると

「だめ、麗香を抱っこして起こしてから」


強引に引き戻された。もう何を考えているのか。仕方なく、麗香の両脇に腕を入れて持ち上げようとすると

 ふにゅ、柔らかい。麗香が、悪戯っ子の目つきで見ている。強引に下ろそうとすると腕を掴まれた。

「お兄ちゃん、君の妹は、もう十分女性です。少しは意識してください」

「わかっている。いや十分に分かった。体も大きくなった。だから、掴んだ手を放して」


参ったなー。


「分かっていない。体が大きくなったんじゃない。女性になったの。ちゃんと見てお兄ちゃん」


僕の手を自分胸の上に当てた。ブラ付けてない。


麗香の顔が赤い。


「分かった。麗香は、十分に女性です。だから手を放して」

「分かっていない」


そう言って、僕の胸に飛び込んできた。なぜか泣いている。


落着くと

「お兄ちゃん、絵里奈さんがお兄ちゃんに相応しい事は分かる。でも私もお兄ちゃんの事が好き。だから、兄妹だけど。一人の女性として、お兄ちゃんが好きな女性として見てほしい」


また、抱き着いて泣いた。


頭の中が真っ白だった。麗香がそんな風に僕を見ていたなんて。でも妹だ。血を分けた。絵里奈や桂の様に見ることは出来ない。感情もない。でもこのままでは。


五分か十分か分からない時間が流れた。


「お兄ちゃん、無理なのは、分かっている。駄目だよね。こんなこと言っちゃ。兄妹なんだから」

思い切り泣き顔だ。


「・・・麗香」

「遅くなったけどブランチ作るね。お兄ちゃんも着替えて」


僕の腕の中から抜け出すと隣の自分の部屋に駆け込んだ。


何やっているんだろ。私。勢いで言ったけど。後先考えず。この後、どんな顔して会えば。


「ブランチ出来たよ。一緒に食べよ」

「ああ」


休みの日は、僕がコーヒーを淹れる。豆からミルで挽いて淹れる。コーヒーサーバからカップにコーヒーを注ぐと

「私、ミルクも入れるから」

そう言って、冷蔵庫からミルクを取って来た。


「あの、さっき言ったこと、みんな忘れて。ちょっと勉強で疲れていたのかも」

少し、寂しそうな顔して言っている。


「麗香。いつも麗香が、ご飯作ってくれて、他の家事もしてくれて、玄関で送ってくれて、帰ればお帰りなさいと言ってくれる。お兄ちゃん、それだけでも十分嬉しい。見方変えれば恋人同士の様な感じでいいんじゃないか」


なんとか、妹を傷つけないように、そしてその気にならない様に言った・・つもり。


「分かった。ありがとう。私もお兄ちゃんを送り出すと、新婚夫婦みたいだなと思うときある」

コーヒーが僕の口から出る前に飲んでおいてよかった。


「だから、いつも通りでいい。でも・・たまに、たまにでいいから、お兄ちゃんと添い寝したい」


ジーっと懇願するような目で見て来る。

「分かった。そうしよう」


顔が思い切り明るくなった。

「食べたら、また勉強するね」

「無理しない様に」

「お兄ちゃんと同じ大学に推薦で行きたい。学校の勉強も夏には予習終わる。もっと勉強して、トップで入りたい」

「まいったな。僕の可愛い妹は、そんなに素敵な女性だったのか」


意図的に女性と言ってあげた。


「うん、見ていて」



―――――


柳瀬桂さんと大樹のデートを書くはずが、ちょっと順番入れ替わりました。

次でGWの約束は、まとめます。


面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意欲が沸きます。

感想や、誤字脱字のご指摘待っています。


宜しくお願いします。




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