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アラフォー聖女様は突き進む!  作者: 流 疾風
召喚されたその先で〜聖女になって突き進む!〜
16/19

閑話休題〜お正月〜

明けましておめでとうございます。

昨年は沢山の方に読んで頂いてありがとうございます。

相変わらずのペースと内容ですが今年もよろしくお願い致します。

今回はちょっとしたお正月話になります。

本編より少し後の時間軸です。


「こっちも年末年始ってあるんだ」

年の瀬近い時期、こっちではどうするのかを聞いてみたら日本のとそうさして変わらないとわかった。

年末は年始3日間の休みの為にみんなばたばたするらしい。年始の休みは市場を除いて本当にみんなお休みなんだとか。羨ましい。市場で働いてた人は4日から3日間休むみたいだからその期間は静かになる。逆に3日まではお祭り騒ぎだとか。

それを聞いては行きたくならない訳がない。魔物討伐もひと段落ついたから騎士団の出動も通常に戻ってるし。

「行きたいなー」

「言うと思った。今なら問題は無いから連れていってやる」

わーい、カイゼルさんとデートだー!

と、喜ぶ私だったけど。



そうは問屋が卸さない。

そんな言葉が浮かんだ。

どうしてこうなった!

二人きりのはずが、増えてるんだけど?!

出かける準備をした所をフレイ様に見つかってついてこられたのはわかるんだけど。

そこにもうもう3人増えたのはなにゆえ?!

しかもそのうちの2人が!2人が!

「フレイくん、君のおとーさんとおかーさんまでなんで居るの」

真顔で突っ込んだのは許して欲しい。

王様と王妃様までついてくるとは聞いてないーー!

慌ててすっ飛んできたマートルさんが追いついたのは奇跡だと思う。

「出るときに見つかっちゃって?」

擬音でてへぺろ!みたいな言い方するな!可愛いから許すけど!くそう!

「マリさんが逢い引きに行くっていうから一緒に行こうかしらってねえ?」

「奥さん1人じゃ危ないから私もついてきただけだよ」

ねー、じゃない!なんだ、そのフランクさは!なんかの洗剤のCMか!手を繋ぎたくなるか!その前に逢い引きて!

ダメだツッコミが追いつかない。

チラリ騎士2人をみたら頭抱えてる。そっくりだね兄弟だから。

「陛…お2人とも、し…お戻り下さい」

マートルさんが復活してはそう促す。陛下とも城とも言えなくて苦戦してる。

「たまにはいいでしょ?」

「奥さんに従うよ私は」

美人が首を傾げて言う破壊力!私は無理だアレを断れない!さあどうするマートルさん!

「…くれぐれも我々から離れないで下さい」

白旗早っ!まあ無理もないか。

「兄上、頑張りましょう」

カイゼルさんは最早諦めの境地。思わず頬を撫で撫で。気持ちは頭なんだけど届かないから。撫でられたカイゼルさんはちょっとびっくりしてからでも嬉しそうに笑みを浮かべた。

「あらあら、仲良しさんね」

「初々しいな」

「へいっ、あっ、その、っ!」

あああ、からかわれてカイゼルさんが真っ赤に。私からみても初々しいよ。

「カイゼルさん落ち着いて落ち着いて」

「っ、悪い」

手を握ってぎゅっとする。これ、カイゼルさんが一番落ち着くみたいなんだよね。

「まあ、こうなったら仕方ないから楽しむしかないね」

「そんな気がしてきた」

フレイ様の言葉に同意する。お正月だからまあいいよね。

「ああ、2人とも。今日に限っては私達にもし何かあっても不問にするから気にするな」

王様が騎士2人に向けて軽くそう言うけど。

「父上、それは中々に難しいんじゃ」

「何、一応だ。この顔触れで万が一など起こるまい?」

確かに。騎士団長と近衛騎士隊長、魔力の高いフレイ様。そして何より【最強】の魔力の王妃様と【最強】の剣の腕の王様。で、一応聖女な私。攻撃防御完璧ですからね。

「じゃあ、早速市場を見て回りましょうマリさん」

「はい、ってうぇぇぇ!」

王妃様に腕を取られたかと思ったら凄い勢いで引っ張られた。腕力凄いな!?

後ろをみたら一瞬呆気に取られてたカイゼルさんとマートルさんが慌てて追っかけて来てた。フレイ様と王様はやれやれって感じ。流石旦那様と息子さんはお母様の行動をわかってらっしゃるのね、って止めてよぉぉ!



それから王妃様の行動力のあることあること。騒がしくて活気ある市場を歩き慣れた様子で見て回る。これは来たことあるのは初めてじゃないな。合間になんかネックレス買ってくれたり屋台のご飯食べさせてくれたりと至れり尽くせりされた。女子高生に付き添われた母親、いやおばあちゃんみたいな気分になったよもう。

しかし何か買うたんびにすっと王様が現れてお金だけ払って行くの。スマート過ぎてかっこよ過ぎた。ダンディイケメン恐るべし。

カイゼルさんとマートルさんと言えば少しだけ開き直ったのかそれなりに市場を見ては楽しんでるみたい。王妃様から焼き鳥貰って食べたりしてる。

そうやってだいたい誰か周りに居たはずなんだけどさ?居たはずなんだよ?

ふと気付いたら周りに誰もいないってどゆこと?

「迷子になった…」

おかしい。片腕を王妃様に取られてたはずなのに。

綺麗なスカーフを見つけてちょっと離しただけだったのに。人混みって怖い。

どうやってみんなを見つけるか悩んで居たら声をかけられた。

「お姉さん1人?」

「俺たちとお茶でもどう?」

「はい?」

まさかと思って僅か反応が遅れたけどマジだった。これは世に言うナンパでは。私が?ナンパ?された?君達大丈夫か。

あまりに有り得ない出来事に黙ってたらドウと取られたのか腕を掴まれ連れて行かれそうになる。

やばい、これはきっと何とかの宿まっしぐらだたぶん。

「す、すいません連れがいますからっ」

慌てて手を離して貰おうとするもびくともしない。

「連れ?誰もいないよね?いいじゃんちょっとくらい。楽しい事するだけだしさ?」

それ楽しいじゃなくてやましいだろうがー!

なんとかもがくけどはずれない。つか力込め過ぎでしょ!痛い。痣になるからやめてほしい。

本気で困り果てた時。

「あいててて!?」

私を掴んでいた手を誰かの綺麗な手ががっつり掴んだ。たおやかな白魚みたいな手なんだけどすんごい力入ってる…?

誰かと思えばにっこり笑った王妃様。笑顔だけど怖!流石フレイ様の母君!

「私の大事な友人にその汚い手で触らないでくれないかしら?」

「いてて…何だと?って綺麗なお姉さんじゃん。一緒にどう?俺たち2人と丁度数合うしさ?」

「満足させられるぜ?」

痛い目にあったのにめげないな。あ、王妃様の腰に手を回そうとしてる!

私がそれに気づいて払う前に今度はがっちりした手がそれを掴んだ。

同時に王妃様の腰と私の腰は誰かの腕にホールドされる。

「「人の妻に手を出そうとはいい度胸してるな」」

うおわ!?カイゼルさんと王様がハモった!しかもめっちゃドスがきいてる。つか私は一応まだ妻じゃないけど突っ込んではいけない気がして黙ってた。

突如現れた2人にナンパ男たちはたじろぐ。まあ迫力が違うからね。カイゼルさんなんか若干魔力の威圧出してるし。

「あ、えーと。すみませんでしたー!」

「許して下さいー!」

当然のごとく脱兎で逃げて行きました。うん、気持ちはわかる。

逃げるナンパ男を見送ってから私達は人混みを避け場所を移動する。

「マリ、大丈夫か?何かされてないか?」

カイゼルさんが調べるように軽く身体を撫でる。さっき掴まれてた場所に触れられたらちょっと痛くて眉を寄せてしまう。それをみたカイゼルさんが顔色を変えた。

「何かされたのか!」

「あ、いやちょっと強く掴まれたからそこが少し痛いかなって」

「!何処だ」

うわあ、カイゼルさんめっちゃ怖い。

掴まれた場所の袖をめくったら少しだけ赤くなってた。にゃろう、強く掴みすぎだっての。

「どのくらい痛む?」

「ちょっとだけだから大丈夫だよ?ほら、自分で治せるから」

「いい。俺がやる。……癒しを」

カイゼルさんが治癒をかけてくれる。すっかり綺麗に赤みは消えた。痣でもないし本当は治癒なんていらなかったんだけど。

「…斬る」

「許可するわよカイゼル」

「許そう」

「行き先はあっちかな」

「露払いは私がしよう」

「ちょ、まったまった!落ち着けー!」

カイゼルさんに続いて王妃様、王様、フレイ様、マートルさんが言ったのをカイゼルさんの手を咄嗟に握って引き止めながらツッコむ。素になったのは許して。

今の今まで黙ってたのは怒ってたのか?つか物騒な許可出すな!ロイヤルファミリー!!

「私は大丈夫だからみんなちょっと落ち着いて。たかが痣未満で抜刀しないでさせないで」

「マリの身体に傷を付けたんだ、当然だろう」

「乙女の柔肌に傷をつけたのだから当たり前でしょ?マリさん」

なんでって顔向けるなー!笑顔怖!

過保護集団化してる。やばい、ツッコミもとい止める人が居ない!1人ではツッコミ追いつかない!

「傷は残らなかったから!そ、それよりほらもっと市場をみんなと見て回りたいなあ?」

我ながら話の持っていき方が強引過ぎた。

でも、意外や意外それで納得してくれたようで。

「マリがそう言うなら。今後は絶対に離さない。この後は俺が引き継いでも宜しいですか?」

腰を抱いたままカイゼルさんが王妃様に聞いた。

「良いわよ。私が手を離してしまったからマリさんをあんな目に合わせてしまったのだから。ごめんなさいね」

「王…貴女様が悪いわけではありません。俺が注意を怠ったからです。…護衛失格です」

「カイゼル、気負い過ぎだ。責任感が強いのはわかるがもう少し力を抜いたほうがいい」

落ち込むカイゼルさんに王様が肩を叩いて励ます。優しいなあ、王様。

「今回はここにいる僕ら全員の責任だよ。慣れてないマリさんから目を離してしまったんだから。だからこれ以上気にしない」

「…ありがとうございます」

「私もちゃんと側に居なかったのが悪いし、本当気にしたら駄目だよ?カイゼルさん」

ちょっと恥ずかしかったけどカイゼルさんの顔を引き寄せてほっぺにちゅ。

「!…わかった」

「あらあら、いいわね?」

みんながにやにや顔。もーいーもん。開き直ったもん!どうせからかわれるならめいいっぱいラブラブしてやるー。お正月だし!え、いつもだろって?いいの!

それから私とカイゼルさんはらぶらぶ見せつけながら市場を回って存分にからかわれた。

恥ずかしいけど楽しかった1日。

色んな人に大事にされてるなあって改めて感じた。

この一年もこの幸せを大事にしていこう。

補足的に。

マリコさんの居る国で本当に一番強いのは王様で一番魔力がある(マリコさん除く)のは王妃様です。最強夫婦。

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