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ダンジョンコアを手に入れたのでチートする  作者: くろのわーる
フェイズ1

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第7話:魔法


 昨夜は興奮してなかなか寝付けず、今日は少し遅めの起床となった。


 ベットから起きて立ち上がると軽い筋肉痛になっている。

 探索には支障はないが念のため、普段はあまりしないストレッチを時間を掛けて行う。


 一階に降りるとモーニングコーヒーでまだ寝ボケている頭を再起動させつつ、スマホで探索者サイトを見る。


 さすがに最近はインスタント麺が続いていたので朝食はダンジョンへ行く途中でコンビニにでも寄って摂ろうと思う。


 コーヒーを飲み終えたら、いつものように身支度を整える。

 鏡に写る今日の自分はスキルを得て自信が出てきたのかなんだかたくましく見える。




 スキルを得たことで心に余裕が出来たのか、ゆっくりと時間をかけて身支度と荷物の確認を終えると家から徒歩でコンビニへと向かった。




◇◇◇




 気分が良かったのでコンビニでは少しお高めなおにぎりを3つに普段は飲まない、こちらもちょっとだけ値段が高いお茶を買ってしまった。


 ダンジョンに着くとピークの時間帯は過ぎたがそれでもいつもよりも長い行列が出来ていた。


 行列に並び自分の番が来るまでの間、辺りを見渡すが今までとはなんだか景色が違って見える。

 恐らくこれがスキルを得たことによる優越感というものなのだろう。


 待っている間に今回は自己新記録を更新する為、地下5階までのマップをダウンロードする。


 このマップアプリ、地下3階までは無料なのだがそれ以降は有料になる。しかも階数が増えていくことに料金が上がっていく。


 この名古屋のダンジョンの現在の最高踏破数は19階でダウンロード出来る最高階数は14階までだ。

 ちなみに日本では東京の21階が現在の最高階になる。


 ダウンロードも終わり、自分の番が来てカードを機械に通し、階段を降りていく。


 本日も1階層は熟女の女性達で賑わっているので邪魔しないようにマップアプリを見て最短距離で下の階へと続く階段を目指す。


 地下2階に続く階段には30分程で到着するがその際、戦闘は一度もなかった。

 心に余裕の出来た俺はまるで熟女の方々が俺の為に雑魚モンスターを掃除してくれているかのようにも感じた。


 ありがとう。お姉様方。


 俺の今までの最高階は地下3階で2階に来るのも実は久しぶりだったりする。


 そして地下2階に降りてみれば、探索者達が結構いるみたいだ。

 というより、1階で熟女の女性達に押し出された男性探索者達で賑わっているようにも見える。


 地下2階は1階のように地下街だった面影もなく、バリバリの洞窟型の迷路になっている。


 地下2階は見る限り岩が剥き出しになった洞窟なのだが照明などないのに明かりなしでも進める。


 俺はダンジョンが人々を誘い込むために意図して、こうした造りにしている気がするが今は考えないことにする。


 そして、ここでも最短距離で階段を目指すことにする。


 階段へ辿り着くまでにモンスターとの戦闘は一度しかなかったが身体強化スキルの恩恵を感じながら今までよりもかなり楽に戦えた。


 さらに俺の快進撃は進み、初めて見る地下4階も引き続き、洞窟タイプの迷宮だった。

 まあ、ネットの情報で知ってはいたが。


 ここに来てやっと探索者の数もだいぶ減り、モンスターとの遭遇が増えてきた。


 モンスターは上の階でも出たホーンラビットに加え、ネズミ型のモンスター、ダンジョンラットと初見の犬みたいなモンスター、ハウンドドッグが現れる。


 面倒なのは1匹だけじゃないところだろう。


 今も俺の前には2匹のハウンドドッグがいる。


 まだ、距離があり周りには人もいないのでずっと使いたくて、うずうずしていた闇魔法を使う。


「ダークボール!」


 突き出した手から黒い玉が飛び出し、ハウンドドッグの1匹に命中する。


 命中したハウンドドッグは後ろへ弾き飛ばされて、動かない。

 残った1匹は怒ったように走り、飛び掛かってくるので焦り、金属バットを振り回す。


 なんとかバットを当てることができ、横へ弾いた。


 ダメージを受けてよろけるハウンドドッグの頭目掛けてバットを降り下ろすとそれが決めてとなり動かなくなった。

 今回は5階まで潜る予定なので行きは討伐証明部位の牙と心臓部にある魔石だけを回収して帰りは素材を持てるだけ持ち帰る考えだ。


 それにしても一撃で倒せるとは思わなかった。後、初めての魔法が上手く使えて良かった。


 世界一の動画サイト、ミーチューブの魔法動画を繰り返し見たかいがあった。


 その後、同じような戦闘を何度か行ないマップを見ながら5階へと続く階段を発見した。


 ここからは気合いを入れ直して、階段を降りていく。






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