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ダンジョンコアを手に入れたのでチートする  作者: くろのわーる
フェイズ2

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第48話


 暗い部屋で膝を寄せ合いながら今後の方針を話し合う。


「お母さん、あたし達これからどうするの?」


「夜が明けて朝になったらみんなと同じように避難しようと思っているわ。その為に沙耶の帰りを待っていたんですもの」


「避難て・・・何処に避難するの?いつモンスターが現れるかわかんないんだよ!避難所だって絶対安全じゃないよ!」


「じゃあ、ここにこのまま残るの?私達では為すすべがないのよ」


「それは・・・」


 淡々と話すお母さんと違ってここに来るまでに街の惨状を目にしてきた沙耶ちゃんは無闇に避難するのは反対のようだ。


 どうすれば良いのかわからないのか助けを求めるように俺の顔を見つめてくる。


「ゆ、優斗さんはどうするんですか?私としては優斗さんが一緒に避難してくれたら・・・心強いんですけど・・・」


「こらっ!沙耶。優斗君にだって待っているご家族がいるのよ。送ってもらえただけでも感謝しなきゃいけないのにあまり無理を言っては駄目でしょ。優斗君、沙耶が無理を言ってごめんなさいね」


 お母さんに叱られた沙耶ちゃんが謝ってくる。


「優斗さん、ごめんなさい」


「沙耶ちゃんが不安に思う気持ちもわかるから大丈夫だよ。それと家族は前の大氾濫の時に亡くなっているのでうちの家族の心配は無用です」


「「っ!?」」


 そういえば、沙耶ちゃんにも家族のことは話してなかったから驚いてるな。


「優斗さん、ごめんなさい」

「優斗君、無神経なことを言ってしまってごめんなさいね」


 知らなかったとはいえ、地雷を踏んだと思ったのだろう二人が謝ってくる。


「いえ、両親が亡くなってからだいぶ経つので大丈夫ですよ」


「なら、やっぱり優斗さんも一緒に避難しませんか?」


「沙耶ちゃん、残念だけど俺は避難所にそもそも避難するつもりがないんだ」


「そんな・・・どうして?」


「沙耶ちゃんが言ってた通り、避難所では危険だと考えてるからだよ」


「優斗君、どういうことなの?」


 俺は自分の見解を話す事にする。


 まず、モンスターに対抗出来る警察官や自衛隊員は全国で約10万人しかいない。これはダンジョンに潜っている人達で10万人『も』ではなく『しか』いないと言って良いと思う。2年前の大氾濫によって人口がだいぶ減ったとは言え、約1億人いる国民を守るのに10万人では明らかに足りていないだろう。

 その守ってくれる存在である警察や自衛隊は今、突然現れるモンスターの対応に追われて避難誘導すらままならない状態なのだ。

 これは沙耶ちゃんを送って来た時に街で直に見てきたので間違いない。


 その為、それぞれの避難所にまで防衛の為の戦力を回せないだろうし、歪んだ考えかもしれないが俺が国のお偉いさんだったら建前では国民の生命を優先する言いつつ、間違いなく避難所よりも重要施設の防衛を考えるだろう。

 例えば、原子力発電所とかね。何かあったら二次災害では済まないかもしれないから。


 そして、続々と避難する人々を受け入れるだけのキャパが果たして避難所にあるのか俺は確保出来ないと考えていることや当然、食料の問題もあるだろうことも伝える。


「「・・・」」


「不安にさせて悪いとは思うけど、それでも避難するというのなら避難所よりも自衛隊の基地に避難した方が良いと思うからその際は俺が二人を送り届けたって構わないよ」


 俺の話を聞いてくれた二人はすっかり意気消沈してしまった。


「それで優斗君は避難せずにどうするつもりなの?」


 当然の疑問だろう。


「正直、相棒と話し合ってからになるとは思いますが俺は何処かに拠点を造って自衛しようと思ってます。自分勝手かもしれないですけどそれだけの力が俺にはあるので」


「・・・」


 ふたたび、黙ってしまったお母さんに代わり沙耶ちゃんが問いかけてくる。


「・・・もし、私達も一緒に行きたいって言ったら連れていってもらえますか・・・」


「沙耶っ!?・・・」


 人によっては図々しいと思う奴もいるかもしれないが俺には素直で真っ直ぐな願いに聞こえた。


「何もしないとは言いません。雑用でも何でもしますっ!だから一緒に連れていってください。お願いします!」


 娘の覚悟を悟ったのだろう、お母さんも同じように頭を下げてお願いしてくる。


「厚かましいお願いだとは重々承知しています。ですけど、どうかお願いします」


 お母さんは内心では相当に不安に思っているだろうにそれでも娘を信じて共にお願いしているんだろう。


 正直なところ、沙耶ちゃんを送り届けるってなった時点で俺自身、送り届けたので後は頑張ってそれじゃあ、さよならなんて出来ないと思ってたよ。


 それにここまでお願いされて断ったら男がすたるわけで俺も二人を見習って覚悟を決めるべきだろう。


「二人とも頭を上げてください。」


 俺の言葉の続きを待つように顔を上げる二人。


「わかりました。一緒に行きましょう」


「はいっ!」

「ありがとうございます!」


「ただし、無理に戦闘に参加しろとは言いませんけどもしもの時に最低限、自分は守れるくらいにはなってもらいますよ」


「「えっ!?」」


「そんなに驚かなくても大丈夫ですよ。裏技があるのでそんなに難しくはないですよ」


 連れていくと覚悟を決めた以上、俺が責任を持ってこの混沌となりつつある世界で生き抜けるようにしようと心に誓うのであった。



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「ただし、無理に戦闘に参加しろとは言いませんけどもしもの時に最低限、自分は守れるくらいにはなってもらいますよ」 自分の為なんだから、サイドステップくらいできるでしょう。自分でポイント稼いでもらうよ…
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