第16話:武器
オークションから3日後、スキルクリスタルの売却金が入金されており、スマホで金額を確認するとお金持ちになった実感が湧いてきて嬉しさのあまり、その場で小躍りしてしまった。
意気揚々と今日もDP稼ぎに精を出す。
足取りは過去最高に軽い。
ついでに今日から武器が強化されるかどうかの検証も開始する。
俺は金属バットを片手に持ったまま、ひたすらにサイドステップの魅力にハマっていくのであった。
◇
夜になり、DPの確認を済ませると次は金属バットを調べるが肝心なことに気付く。
「これどうやって調べれば良いんだ?」
今のところ見た目に違いはない。では殴って調べるか?と不穏な考えがよぎるが冷静に戻る。
「鑑定スキルを使うのが確実だな」
答えに辿り着いたが肝心要の鑑定スキルを持っていない。
現在のDPは今日貯めた分の約20万DP。
鑑定スキルは50万DP必要なので後2日はかかる。
それでも鑑定スキルを持っていて困ることはないし、いつかは取得しようと思っていたので今回取得することにする。
◇◇◇
2日後、必要なDPが貯まったので鑑定スキルと交換して吸収した。
確認の為、ステータスボードを開く。
レベル10 御影優斗
スキル
・索敵Lv:1
・危険察知Lv:6
・体術Lv:1
・身体強化Lv:5
・影魔法Lv:1
・闇魔法Lv:2
・超回復Lv:3
・サイドステップLv:1
エクストラスキル
・鑑定
ちゃんと鑑定スキルがあることを確認したがエクストラスキルだし、取得した覚えのないサイドステップなるスキルも確認した。
このサイドステップのスキルはもしかして毎日、繰り返し行った結果なのだろうか。そうとしか考えられない。
兎に角、有って困るスキルではないだろうから置いておいて、金属バットを鑑定してみる。
手に持っている金属バットを見つめながら「鑑定!」と言う。
『魔鉄製のバット』
鉄に微弱な魔力が宿ったバット。
説明は少ないが間違いなく進化していた。
「ガセネタじゃなかった・・・」
魔鉄なんてラノベやゲームでしか聞いたことがない。
正直、半信半疑だったのでこの結果には驚いた。
念の為、予備で買っておいたもう一本の金属バットも鑑定してみる。
『金属製のバット』
主に戦闘などに用いられる棍棒。
なんだかファンタジー寄りな説明な気もするが鑑定で魔鉄になった理由もわかったし、このまま続けていくとどうなるのか、実に気になる。
それもいずれ解る時が来るだろうと思うことにする。
◇◇◇
約1ヶ月後
俺は1日も休むことなく、DPガッポガッポ作戦を続けた結果、身体強化と超回復がレベル10、つまりカンストした。
おかげで運動量が飛躍的に延びて、今では1日で約80万DPも稼げるようになった。
そして、金属バットもあれから更なる進化を遂げている。
魔鉄製から魔鋼製にそしてミスリル銀を経て、今ではアダマンタイト製になっている。
流石にここまで材質がかわると色合いも違ってきている。
このまま続けていけば、最終的にはオリハルコン製までいきそうだ。俺予想。
こうなってくるとスキル棍棒術を取得したくなるが厨二病患者の俺としてはやっぱり、剣を装備したいので今は我慢だ。
1ヶ月間の検証の結果、ダンジョンに潜ることによって滞在時間ではなく、潜入回数によって武器が魔力を帯びて強化されると結論づけた。
後はアイテムボックスを取得したら今後は1日置きにダンジョンへ潜りつつ、残りのスキルもカンストさせていく予定だ。
アイテムボックスに4日、他のスキルで2日といったところかな。
簡単な計算で1週間後から探索を再開させる予定を組んだ。
◇◇◇
そして、1週間後のステータス。
レベル10 御影優斗
スキル
・索敵Lv:5
・危険察知Lv:6
・体術Lv:5
・身体強化Lv:10
・影魔法Lv:5
・闇魔法Lv:6
・超回復Lv:10
・サイドステップLv:6
エクストラスキル
・地図
・アイテムボックス
・鑑定
アイテムボックスも取得し、新しく地図スキルもとったし全体的にスキルレベルを上げた。
ちなみに地図スキルとアイテムボックスにはスキルレベルがなく鑑定と同じくエクストラスキル扱いみたいだ。
さらに念の為、ポーション類も交換してアイテムボックスに突っ込んである。
後は身支度を整えれば準備完了だ。




