第11話:退院
陣内陽輝の手伝いもあり、無事にダンジョンから帰還した俺は近くの病院に入院することとなった。
途中、陣内陽輝が今話題のプロ探索者だと気付き、あたふたしたがなんとか誤魔化せたと思っている。
ついでに陽輝とは連絡先を交換することになった。
陽輝はその実力のせいで学校では周りから距離を置かれているらしく、友達が少ないからと是非にと圧される形で了承した。
まあ、俺も友達が多い方ではないので実は嬉しかったりする。
◇◇◇
入院から3日、陽輝の応急措置が良かったようで退院の許可が降りた。
まだ、体調はすぐれないが日常生活は支障なく過ごせるくらいには回復している。
入院中には陽輝から怪我を心配するメールが来たり、お見舞いに来てくれたりとアイツは本当に良い奴だ。
入院した期間も短かったため、退院の準備に手間取ることもなく、3日ぶりの我が家へと帰える。
3日も家を空けたのはここ最近では記憶にないくらいで尚且つ、今はダンジョンコアという危険物がある為、まずは自室へ直行し、ダンジョンコアを確かめる。
家の中は出掛けた時と変わらず、俺の部屋の中心にはダンジョンコアが浮いていた。
「どうやら異常はないようだな」
確認も終わり、ダンジョンコアに近寄る。
入院中は安静を言い渡されてする事がなかったので今後のことについてじっくりと考える時間があった。
手始めにダンジョンコアに触れてアイテム交換を行う。
今、残っているダンジョンポイントは約3000DP。
このDPでポーションと交換して、手っ取り早く怪我を治すつもりだ。
早速、ポーション類のページを開く。
・ポーション50DP
・ミドルポーション150DP
・ハイポーション500DP
・エクスポーション1500DP
・エリクサー5000DP
「おお~!」
1番下のエリクサーに反応してしまった。
とりあえず、ハイポーションで十分だと思うので2つ交換する。
1つは自分用でもう1つは俺を助ける為にポーションを消費した陽輝へのお返しだ。
ハイポーションはスキルクリスタルの時と同様に手の平に現れた。
片方の小瓶の蓋を開けて、一気にグビッといく。
すると効果はすぐに現れた。
嘘のように身体の気だるさがなくなり、力がみなぎってくる。
確かめるように折られた腕側の自身の手を開いたり閉じたりする。
「俺、完全回復!!」
異常がないことも確認出来たし、次の行動へと移る。
といってもすることはDPを貯めるだけなのだが。
幸いというのか死にそうな目に遭い、心も折れかけたがそれでも入院中に考えた結果、探索者を続けていくことにした。
むしろ死にかけたからこそ、何があっても生き抜けられるようにもっと強くなろうと前よりも思う。
それにせっかくダンジョンコアなんていうチートを手に入れた訳だし。
そうして、明日から頑張る為に今日は最大限にだらだらして過ごすことにした。




