3話
頭がぐらぐらする。
思考が鈍い。
自分が昨夜何を考えながら床についたのか思い出せない。
朝はいつも食欲はないが今日は何かを食べたい気分だった。
出先へ向かうとちゅうにパンでも買おう。
そう考えながら、身支度を整え靴を履き玄関を出る。
何時もは明るすぎるくらいに見えた景色が、少し淡い青色染まって見えた。
きっと空が澄んでいるからだと思い込みながらパンを買い職場へと向かった。
処刑執行人の目は決まって青いという話は昔から知っていたが、自分の目も青くなっていることに気がついたのは、チップを使用して1月ほどだった。
チップを常用するようになってから、少しずつだが視界が少し青く映るようになっており、鏡に映る自分も当然全体的に青く見えているので、瞳の色が変わっていってるのに気がつくのに時間がかかった。
そして、この村に30歳まで生きている処刑執行人はいない。
なぜなら、処刑執行人の澄んだ青い瞳から零れ落ちる雫が高値で取引されているからである。
その雫を取り出すために、処刑執行人の最後の役割として親しい人間やその親族の首を落とさせ、その後に別の新人処刑執行人に自分は罪人だと濡れ衣を着せ首を落とさせるという話は隠された悲しい話である。




