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姫路アリスの非日常的な日常  作者: 多岐川ノリ
ユニットバトラー予選
5/12

 ユニットバトラーの本戦に出場するためには、各地で行われる予選会を勝ち抜かなければならない。

 ニュージャパンコロニーでも予選会が始まった。

 会場はニュージャパンコロニーのほぼ中央に位置する国立展示場で行われた。ここはほぼ毎週のように大きな展示会が行われるような巨大施設である。ここで出場者は8組のリーグに別れ、上位1名が決勝トーナメントに進むことができる。そして、このトーナメントで上位に入ることができれば地球の秋葉原で行われる本選に進むことができるのだ。

 私たちは当然私アリスとミスズが大会にエントリーした。イリアは応援に回った。彼女はこのゲームの存在は知っているもののそれほどこのゲームは得意ではなく、私がユニットバトラーをプレイしているときでも彼女は観戦に回っていた。

 私とミスズは予選はそれぞれ別々のリーグにエントリーされた。つまりは決勝トーナメントに進むまでは対戦しなくても済むことになる。

 それにしても・・・。



 「何この人数!みんな出場者!?」

 周りの人の人数の多さに私は感嘆の声を上げる。

 「そうでもないみたいだよ。中には応援だけって言う人もいるみたい。」

 と、イリア。

 「っていうか、みんな出場者だったら一日じゃ終わらないわよ。」

 と、冷静に返答するミスズ。

 「それでも!」

 と言って私は彼女達に出場者に渡されるリーグ戦表を見せる。

 「こんなことあり得ないって!予選リーグ数だけでも128リーグがあって、1リーグに32人も出場しているのよ!いつになったら終わるのよ!終わるの深夜になっちゃうわ!」

 「まあ、確かにこれだけのプレイヤーがいるなんて驚きだわ。」

 「そもそもあのゲーセンだけしかしか知らない私たちに取っては、まさにそれこそ、『井の中の蛙』だよ。」

 「なに、その言葉。」

 「あんたねぇ、ちゃんと日本語の勉強しておきなさいよ!」

 「あ、そろそろアリスの出番よ。頑張ってきなさい!予選で負けるようなことがあったら絶好だからね!」

 「任せなさい!」

 アキバ地区と言えばニュージャパンコロニーでも強いプレイヤーが集まるエリアである。そのゲーセンでほぼ無敗だった私はこんなところで負けることはないだろう。




 そして、実際、私は予選リーグを一位で突破した。

 「やったよ!決勝進出!」

 私はイリアとミスズにVサインを送る。

 「ここまでは順調のようね。私も予選を1位で突破したわ。」

 とミスズ。

 「さすが私のライバル~。」

 「こ、こんなの当然よ!」

 そう言って私たちは互いの健闘をたたえ合った。


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