2
「はぁ、はぁ、間に合った・・・・。」
「毎朝お疲れっ!アリス!」
そう声をかけてくれたのは親友の水瀬イリアだった。
「毎朝じゃないわよ。たまにはきちんと起きてるわよ。」
「それって1ヶ月の内の何日?」
「うっ・・・いいじゃない!間に合ったんだから!」
毎朝こんな感じで私の一日は始まる。
「そういえば、日本語の宿題やってきた?」
「あれ?そんなのあったっけ?」
「あったわよ。あ、そうか、アリスは毎回居眠りしているから知らないんだっけ?」
居眠りしているとは心外な。
ちなみに、このコロニーは日本人からの移民が多いが、ニュージャパンコロニー政府は日本語を国語としているわけではなく、共用語として使用されている。もちろん、日本語以外にも英語の授業などもある。
「やばいよ、あの先生、宿題忘れたら何されるかわかんないから。お願い!宿題写させて!」
私はイリアに両手を合わせて懇願する。
「しょうが無いわね。ほら、今日は1時限目が日本語だから早く写さないと間に合わないわよ。」
「ありがとう!いやー持つべきは良き親友だね!」
「そうそう、その中から小テストやるみたいだからしっかりね。」
「がーん!そんなの無理!あー今日も最悪!」
こんな感じで日々の高校生活を送っている。
「ハーやっと一日が終わった・・・。」
案の定、日本語の授業で小テストが行われ、点数が低かった私を含めた4人は居残りで補習を受けていた。そしてその補習がようやく終わり、今日の学校の授業からようやく解放されたのである。
「よっ、アリス!・・・って真っ白に燃え尽きちゃってるね・・・。」
「もう灰になってどこか飛んで消えてしまいたい・・・。」
「もう、こんなんじゃ、将来どんな生活を送るのかしらね。」
そう、このような高校生活もいつかは終わりを迎え、それぞれの道に歩み出さなければならない。大学に進学するか、このままどこかの企業に就職するか。でも就職も高卒じゃ採用してくれない企業も多いから大学ぐらいは出ておきたい。でも家にはそんなお金あったっけ?
まぁいいや、そのときになったらそのとき考えよう。どのような方法にせよ何かしらの手段があるはずだ。
「なーにが何とかなる、よ。進路希望はどうするの?」
「アレ?ソンナノアッタッケ?」
「何とぼけているのよ!今日のホームルームでもらったじゃない!期限は・・・まだあるけど、早く出さないとまた何か言われるわよ!」
「うん・・・まぁ、ゆっくり考えるわ。それよりも!明日の休み、ちょっと付き合ってよ!」
「またアレ?」
「そう、あれ以外にないでしょ!」




