プチ嫉妬
睡魔に勝てません…。
合格発表が終わり、俺とミドリさんとミドリさんの友達の3人で、近所のコンビニに来た。
「なるほど、この服はこの組み合わせで…」
「アオイ、何見ているんだ?」
「女子向けファッション雑誌です。その…勉強に」
「そうか。勉強熱心だな」
「へへ…」
やった。ミドリさんに褒められた♡
「あっ、仕事をしていない時は青って呼んでくださいよ」
「じゃあ、私の事は本名の喜緑と呼んでくれ。あと、もう敬語はなしだ」
「わかり…わかった。喜緑…さん」
「同い年だから呼びすてていいよ」
「なんか、こっちのほうが呼びやすいんだ」
また、距離が縮まった気がする。
「それより、仕事の事はちゃんと内緒にだからな」
「わかってる。この仕事はあいつに知られたくないし、私も年齢を誤魔化してるか…」
「喜緑ー、アンマン食べたーい」
「はいはい、買うよ」
喜緑さんは友人の小白と言う人の元へ行く。
2人は楽しそうに話し、俺は1人で雑誌を読む。
……わかってるよ。2人は友達でもあり、幼馴染の仲良しだって。喜緑さんは俺よりもあの小白って人が大事だって。
でも…喜緑さんに俺を見てほしいんだ。
これって…嫉妬なのかな?
やっぱり俺、喜緑さんが好き…いや、大好きなんだ。