表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2人のシェルター  作者: 倉るて
始まりのための終わり
99/121

EP8-13





そして韓国出発前日。




『最後の日なのに一緒に居られないなんて…』



まりあは玄関で見送る僕に抱きついて駄々をこねる子供みたい。



彼女は年内最後の打ち合わせで、僕は出発直前の美容室。




「行ってらっしゃい」




『なんかレイは平気そう…』




「最後の別れじゃないでしょ、帰ってきたら今日の夜はどこまでも一緒にいてあげるから。」



僕も大概だとは思っていたけど、まりあも僕の事好きだよな〜と思って慰めたのに





『………ううん、行ってきます。』




夜の事を想像したのか目も合わせずに気まずそうに出ていった。




「ふふっ、行ってらっしゃい」




でも、申し訳ないけど夜は抱く。



明日の朝の時間ギリギリまでまりあを可愛がると昨日の朝から決めてたんだから。






ーーーーーーー





「はあい、いらっしゃーい」



まりあを見送ったあと、優ちゃんとの約束の時間に合わせて店に到着すると優ちゃんが店の鍵を開けて中に通してくれた。




「すみません、休みなのに」




「ほんとよ!でも明日大団円でしょ、気合い入れなきゃ。まりあは?」



「駄々こねてましたけど、仕事行きました。」



「ほんっと駄々っ子よねぇ。可愛いんだからあの子。」


と優ちゃんは言って



「あんたそのキツイ目やめなさいよ!女同士で可愛いって言うのもだめなの!?」



そんな目をしてるつもりは無かったけど

無意識に腹が立って睨んでたみたい




「すみません、無意識にむかついてました」




「ほんっと、恐ろしい男!!」







一応コンセプトは合わせて欲しいとヒョンに言われたから無理を承知で優ちゃんに写真を見せて説明すると、優ちゃんも色々真剣に考えて提案してくれた。




集中してる顔は男らしくてかっこいい。






「まりあと今後どうするの?」




「え?婚約済ませてるので結婚しますけど。」




「ええぇぇぇ!!???はぁぁあぁぁぁぉ!!!?いつの間に!?」




「クリスマスの日に」




「指輪渡したの?」




「もちろん。年内には絶対渡したくて大阪まで取りに行きました。」




僕の言葉に優ちゃんはウィンクして、いかつい肩で「やるじゃん♡」と小突いてくる。





「ちゃんと給料の3ヶ月分にしたあ〜?」



「3ヶ月…?」




「そうよ〜!日本では婚約指輪は給料の3ヶ月分が当たり前よ!」




「知らなかった…3ヶ月分じゃないです…」



「あーあ、またまりあ馬鹿にされちゃう…」



「誰にですか?」



「いるのよ、いけすかない女が!どうせ指輪でマウントとられんのよ〜同窓会で。ああー可哀想な、わたしのまりあ。」



「僕のまりあですけどね」




「うるっさいわね!うちらの女子チームに対抗してこないでよ!!」




「女子…?」



僕が不思議そうに首を傾げると優ちゃんは舌打ちした。




「まりあ指輪喜んでた?」




「あー…どうだろう。喜んでくれてたらいいんですけど」




「ないの?まりあが指輪つけて喜んでる写真」




「あります。でも見せたくないんですけど」




「いいから出しなさい」





凄まれてスマホを出して写真フォルダを開くと


後ろから画面を覗き込んできた優ちゃんが吹き出して盛大に笑った。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ