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2人のシェルター  作者: 倉るて
また全て結び直して
83/121

EP7-10







夕飯を食べ終えて、ソファに座ろうとすると



「こっちでしょ」



と言われて、おなじみの包まれ体勢になる。





「一緒にお風呂入る?」




後ろから抱きしめられて、首に唇が落ちる。





『は、入るわけないでしょ…!?』




「んじゃ一緒には寝る?」




『え…寝ないよ…?』




「いや、寝るぐらいはいいでしょ?」




すっごいグイグイ来る。




「まりあって彼氏いる?」




『いるよ』




「なんて言う人?どういう人?」




『レイっていうかっこよくて可愛い人』




「僕も彼女いる。まりあって言うんだけど、」




『もうこのやりとり11回目!!!!』





拗ねたようにため息をつかれる。

夕飯の間も何度もこのやり取りをさせられて、一種の刷り込みによる私の妄想なのでは?と思ってしまうくらい。






私はこの人とキスをしてしまった事実が今になって現実味を帯びてきて、一周回って消えたくなってる。



なんなら悟りを拓きそうになってる。





テレビの前で彼を見てキャーキャーしていた私が。





『…………っ』




ファンの気持ちに立ち戻ってあの時のレイの顔を思い出すだけで顔が熱くなる。



ちょっと変態気質の私の性癖にすっごく刺さって抜けない。



この子…と言っては失礼かもしれないけど、

この子があんな顔でキスするなんて微塵も想像していなかった。




友梨の言葉を借りるのであれば、本当に妊娠しそう。



レイは薄く目を開けたまま執拗に私にキスをした。


恥ずかしくて心臓を吐き出してしまいそうになった。


無邪気なままでキスされた方が私の心臓にはとても優しい。




思い出しただけでも心臓がバクバクしてくる。



やめて、もう思い出し作業やめて。

私よ、一旦無に帰そう。






そう思えば思うほど、頭をよぎるのはあの時のレイばかり。




舌をねじ込んでくる時八重歯見えてたなとか。


このまま食べられそうで怖いなって思いながらも全部気持ち良かったな、とか。


仰ぐように下からキスするのずるいな、とか。


私変な顔してなかったかな、とか






そんな事を考えてると


「まりあ?」


と耳元で呼ばれて


『はいっ…!』


と肩を揺らした。






「何考えてた?」




言えない。




『なんで?』



「何回も呼んだのに、何か考えて顔赤くしてたから」




私顔赤くしてたの?!

キス思い出して!?キモすぎる!!





『別に…ッ、毛布暑かったかな…?』



「でもね、まりあ」




そう言われて向かい合わせにされる。




『な、なに?』




「その時のまりあ、僕にキスされてるときと同じ目してたよ」




『……な、なにそれ!どういう目…!?』




「《誘う感じの色っぽい目》」




『そんなのしてない!!絶対してない!!』




「《何想像してたの?》」




グイッと腰を引かれて至近距離で見つめられる。




『なにも?今日レイと仲直りできてよかったなあ〜って考えてたよ』




「ふーん…?」




絶対納得してない。


し、なんならバレてるんじゃないかという気さえする。





「まりあが何かを隠すので今から襲います。」



『言葉にしろってそう言うことじゃなっ……ッ』




グイッと首を引き寄せられて、逃げられないキスをされる。





いまだ私を見ながらキスをするレイの目を隠すと、その手を掴まれて指を絡められる




恥ずかしくて顔が熱い…火が吹いててもおかしくないくらい熱い。




「あぁ、可愛いねまりあ…」



レイの瞳に熱が籠ってる。




『れっ……ッ』




名前も呼ばせてくれない。




テレビの音が遠のいていく



キスされているだけなのに、声でも息でもないような変な声が出る。






「《やっば…もっと聞かせてそれ》」




なんで喋り方の治安悪くなるの…?


またそれが刺さって抜けない棘になる。







「《こんなに好き勝手してるのに受け入れてくれるの可愛いね。まりあは無防備だね。でも好き勝手されても可愛いまりあが悪いよね?》」




私の可愛いマンネどこ?


いや、サドっぽい片鱗はあったんだけどこんなになるなんて








ドサッと押し倒されると、私の足の間に体をねじ込んでくるレイ。




この体勢嫌かも…恥ずかしすぎて死にそう。




ピッタリ密着させるとレイがニッコリ笑う。


体重をかけるようにレイの腰に押し上げられるといよいよ体がゾワゾワした。






『この体勢やだ…』



「《なんで?》」




言えるわけない。




「《なんで嫌なの?》」




密着させたまま覆い被さるようにして両手をソファに縫い付けられる。




『わざとでしょ…?』




「《なにが?》」




わざとだ、分かってやってる。この男。





「《なにがわざと?なんでこの体勢嫌なの?》」




『………ッ』




何も言えないでいると、


レイの目がギランと熱を帯びたあと私の耳元に顔を寄せて



縫いつけていた手で私の腰を掴むと





「《sexしてるみたいだからでしょ?》」





と低い声で言った。





まずい、なんなのこの子。
















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