EP7-9
「好きだよ、この世で1番。まりあがいるなら他の人はどうでもいいくらい」
『………ちょ…』
「好き。まりあが他の人と結婚するなんてありえない。僕が1番まりあを好きだと思うよ。どう?優ちゃんやめて僕にしようよ」
『待って、あのね…』
「待たない。黙って。まりあも僕の事好きって言ったよね?
」
また唇をこじ開ける僕を、さっきとは打って変わって受け入れるまりあ
首筋にキスを落とすと、ピクッとまりあの体が震えた。
音を立てて左右の首筋に唇を這わせると
『待って、キスされると気持ちよくてまんまと流されてるけど一回待って…ッ』
と言って押し返された。
「………」
『こら、その冷たい目やめなさい。一旦話しを聞いて』
『まずね、優ちゃんは私と結婚しません。なぜなら優ちゃんはゲイだからです…!私は優ちゃんの恋愛対象じゃありません。言うなれば気をつけるのはあなたです』
「……えっ……?!」
『優ちゃんの名前ずっと出してたのって、私と優ちゃんがそういう仲だと思ってたから?』
「うん…」
じゃあ僕は一体何にヤキモチを妬いてたんだ…
一気に恥ずかしさが込み上げてくる。
『これからはこうやって襲う前に言葉で伝えて貰わないと困る。気まぐれで私で遊ぼうとしてるんじゃないかって不安で、素直に受け入れられないから』
困ったように笑うまりあに、後悔で押し潰されそうになった。
「ごめん…」
『違うんだよね?気まぐれじゃないんだよね?』
「違う!!!」
『よかった、こんなにされて気まぐれだったら困るよ……』
居た堪れなくなってまりあと目を合わせずに彼女の乱れた衣服を直した。
『何か申し開きはありますか?』
「ないです…。」
『そのほか何か言いたいことは?』
「僕をまりあの彼氏にしてほしい」
その言葉にまりあはニッと笑って、僕にギュウっと抱きついた。
『はい、喜んで』
その言葉でまりあの背中に腕を回して潰れそうなくらい抱きしめた。
「可愛い。好きだよ、僕と結婚しよう。もう絶対泣かせたりなんかしないから。僕だけのものにしたい。誰の目にも触れさせたくない。まりあにも僕だけしか居なくなればいいのに。まりあが『こらこら』」
苦笑いで制止される。
『歴代の彼女にもそうだったの?』
「いや…?初めてこうなった。」
しれっと答えた僕にさらに苦笑いして
『なんでだろ、なにがトリガーだったかな』
とまりあは笑った
「なんか…《好きな人が違う誰かのものになるかもしれないってことにこんなに嫌悪感持ったのは初めて。すごいイライラするしストレス感じた。》」
『お、落ち着いてね』
「《これで僕はまりあに触れる権利を得たんだよね?》」
『え?』
「ね?」
「《襲う前に言葉にして言ったら襲っていいってこと?そう言ったよね?》」
『いやそういう意味じゃ……!』
「《わかった、今度からはちゃんと言う。まりあが可愛くて頭がおかしくなりそうなので今から襲っていいですか?って。それでいいんだよね?》」
彼女は僕の念押しに顔を真っ赤にして目を逸らすと『ご飯にしよう』
と言って逃げていった。
「《やっぱり可愛い。》」




