EP6-3
『優ちゃんはレイを追い出したりしないから大丈夫だよ』
「でも優ちゃんは僕をよく思ってないかも」
『だとしたら何?そうだったとしても私とレイの事だから優ちゃんには関係ないよ。心配しないで?』
「《龍樹さんも2人お似合いだって言ってたし、もし僕がいる事で迷惑かかるなら…》」
『待って待ってストップ。分かった。龍樹くんのせいか。』
「………?」
『なんだあ〜龍樹くんのせいで変な心配してたのかあ〜。やきもちだと思って喜んじゃったよ〜…』
何も答えないレイ
『ごめん、うそ。そんな訳ないよね過信した。今日があまりにも楽しくて調子乗っちゃいました。』
気持ち悪いくらい早口で言い訳と謝罪を並べた。
『追い出されるかも〜って不安だったの?』
「《面白くなかった。いつも僕の名前を呼ぶのに、あそこでは一回も僕を呼ばなかったし僕を見もしなかったから。》」
『えっ…と…?』
「《僕と一緒に来たこと忘れたみたいに2人で話すし、僕といる時はしない顔で話してるの見てなんか……嫌な気持ちになった》」
えーーーっと……?
ヤキモチじゃないなら彼が吐露している気持ちは母親の気を引きたい子供と同じということなのかな……?
『あの、それは…ご、ごめんね?』
「《僕のことどう思ってる?》」
『好きです。』
それはもう紛うことなき偽りのない気持ち。
全財産投げ打ってまで助けたいと思ったんだから。
「《でしょ?僕を好きでしょ?じゃあどこにいても僕と話して僕のことを見てよ》」
なんだこのまっすぐな目で叩きつけてくる暴論は…!
と思うけど、この子はグループの年長者にも似たような事を言って言いくるめていたのを思い出した。
年長者も????となりながら、あまりの可愛さと真っ直ぐさで納得させられていた。
そのあと【面倒くさい彼女ができた気分かも】とカメラにこそっと話してた。
『わかった。』
「《わかったって言ったね?》」
コクコクと頷くと、レイは
「じゃあちょっと待ってて」
と言って自室に入って行った。
そして小さい紙袋を2つ持ってきて、また私の隣に座った。
『………?』
そしてそれぞれの袋から箱を取り出すと、一つ開けて私の手を取った。
『何それ…?』
私の手を自分の足の膝の上に置くと、箱から取り出した物を私の手首に付けた。
『??』
そして何も言わずにもう一つの箱から同じブレスレットを取り出して、レイ自身の手にも付けた。
そして満足そうに笑ってそれを見せてくる。
『《これ何…??》』
私たちの手にはお揃いのブレスレット。
「《あー、あー。怒るのは無しだよ。だって車に乗った時にはもうすでに買ってたから。お金の使い方どうこうって言うのはその時にはもう仕方ないから》」
言い訳の速さはさすが末っ子。
私はお揃いの意味を聞いたのだけど、レイは買い物の金額について何か言われると思ってるんだろう。
というか先に金額の言い訳するって幾らのものを買ってきたんだこの子は。
『そ、そうじゃなくて』
「《まりあが外出先で僕の存在忘れるから、視界に入るたびに"あ、レイとお出掛けしてたんだった〜"って忘れないように買った》」
面倒くさい彼女ができた気分かも




