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2人のシェルター  作者: 倉るて
毎日少しずつ
44/121

EP5-2





扉を開けるとフロントに幼馴染の姿があった。




『優ちゃん、おやすみなのにごめんね』



サロンはアップテンポな明るい音楽で満たされていた。


フロントでタブレットを見ていた幼馴染の優ちゃんこと優夜は顔を上げて私を見つけると




「まりあ、来てくれてありがとう」




と穏やかににっこり笑った。




「まりあちゃん久しぶりー!前回きてくれたとき僕休みで会えなかったから今日会えて嬉しい」



優ちゃんの声が聞こえたのかバックルームから出てきたのは、共同経営者の龍樹たつき君。





『今日は2人でお世話になります…!』


私がぺこっと頭を下げると、後ろにいたレイも


「よろしくお願いします」


と、少しよそ行きの顔で挨拶した。



「こんにちは、まりあのところで不自由してないかな?今日はゆっくりして行ってね」


と優ちゃんが優しくレイに話しかける。




レイの返事も待たずに私はある言葉に引っかかった。




『不自由ってなに!ちゃんとやってるよ!』



そんな私を見て優ちゃんと龍樹君はケラケラ笑ってる

そんなに情けないやつだと思われてるのか…心外だ。




ひとしきり笑ったあと


「じゃあまりあちゃんはいつも通り優夜で、レイ君は僕でいいかな?」



『うんうん、大丈夫です!お願いします!』



「案内するね、まりあの席はこっち。足元気をつけて」



そう言いながら優ちゃんは私の手を取って、足元の段差に目をやった。



「その靴かわいいね、でもヒール高くて歩きにくそう」


手を引いてくれながらも私の靴を見て優ちゃんが苦笑い。



『そんな事ないよ、案外歩きやすいんだ〜!可愛いでしょ〜』



「転ぶなよ〜」






作業の関係でなのか、

間の席を一つ空けて私とレイは案内されて

ちょっとレイと話しにくくなっちゃった…



「今日はどうする?」



座った私の両肩に手を置いた優ちゃんと鏡越しに目が合う




『いつも通りおまかせで』



と人差し指を立ててドヤ顔をすると



「でた、それっ!決めてきたこと一度もないじゃん」


笑う優ちゃん





『優ちゃんの言う通りにしておけば間違いないもんね〜』




「僕好みでいいの?」




『いいよ!いいよ!よろしくお願いしまあす』




「オッケー、使ってみたい薬があったんだよね。準備してくるね」



とバックルームに優ちゃんは消えていった。




レイの方を見ると龍樹くんとタブレットを見ながら決めてたみたいで、困ってる様子も無くて安心。






鏡越しにレイを見てたら、カウンセリングが終わったみたいで視線に気付いた彼と目が合った。




『大丈夫?』



と聞くと一度頷いて目を逸らされた。




えっ…なんか冷たい…?



いや、子供じゃないんだからそこまでする必要ないってこと…?



外に居たらこんなもんなのか、普段私が気にかけすぎなのか少し混乱してモヤモヤした






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