EP4-9
家に帰ってキッチンに買ったものを一度置くと、
レイは自室に入っていった。
ゲームするのかなあ〜?なんて思ってると
すぐ部屋から出てきて帽子とパーカーを脱いだだけのようだった。
家を出る前と同じ半袖の服装に戻ってキッチンに入ってくると食材を一緒にしまってくれるのか袋から取り出してくれる。
『《レイ?こっちはいいよ、そのまま夕飯の準備するからゲームのセットアップしたら?》』
「《いや、そんなのはだめ》」
ダメって、手伝いしなきゃダメってことかな
『《実家でもこうやってお手伝いしてたの?言わなくても手伝うなんてほんとに偉いね〜》』
「《別に…偉いとかじゃないから…》」
なんか気に食わないことがあったのか
少しムッとしながら返事が来る。
なんだ、反抗期か?
『《今日はカレーにしようと思うんだけどいい?》』
「《カレー…!》」
魔法の言葉に少し機嫌を直して顔を上げた男の子。
『《カレー好き?弟も小さいとき、いまのレイと全く同じような反応してたなあ〜可愛い〜》』
ふふふふっと笑いを堪えられずに話してると、また少しムッとしたような顔で目を逸らした。
なんだなんだ?何が気に入らないんだ?
全くもって情緒がわからない
「《僕、子供じゃないんだけど》」
なるほど、子供扱いされるのが嫌だったのか。
『《あー、そうでしたそうでした〜。ごめんね、大人だもんね〜》』
「《まりあも僕の事好きだったでしょ?》」
隣に立って、いつになく真剣なレイ。
『《そりゃあね、好きよ。そうじゃなきゃ助けたりなんかしないもん》』
その言葉に心底がっかりしたような目をしてため息をついてキッチンを出て行った。
『《ちょっと!カレーは食べるよね!?》』
部屋に入って行こうとする背中に問いかけると、くるっと振り返って
「《絶対食べる》」
なんじゃそりゃ、と口から出てしまったけど
レイには聞こえてないみたいだった
『全く…大人扱いして欲しいのか子供なのかどっちなんだか…』




