EP4-8
『《レイは?買う物決まった?》』
そう聞いた私にニッと笑って数枚の本体引き換えカードを見せた。
『《こっちも!!??》』
最初に言ってたハードとは他に、他社のハードの引き換え券まで手に持っていた。
「《これやりたくて》」
とソフトを見せる。
『《私もこれ気になってた〜!!私も見たいからやる時リビングでやって!》』
リビングでやってね、だなんて夫婦みたい………
と自分の言葉で妄想に浸ってしまう
そんな私を他所にレイはうん、と頷いて
私の前に並んでたアクセサリを指した。
「《可愛いね、お姉さん好きそう》」
『《お姉さん?》』
とわざとらしく聞き返す。
「《…………まりあが好きそう》」
『ありがとう…』
なむなむと手を擦るとその手をパシッと叩かれて、
恥ずかしそうな顔をするのもまたいとをかし。
レイはニヤニヤ笑う私を一瞥して、私の目の前にあったクマシリーズを次々と手に取った。
ケースとスタンドとシリコンカバー。
『《なんでスタンドとシリコンカバーも?》』
「《シリーズで揃えた方が可愛いかと思って》」
『《たしかに…》』
レジで引き換えの商品を準備してもらっている間にカバンから財布を取り出そうとすると、財布ごとカバンに押し戻されてしまった
「《なんで財布必要なの?これは自分が欲しいものだから当たり前に自分で払うよ》」
『《だって、くまのやつ…》』
「《いいよ、それくらい》」
それくらい、と簡単に言うけどあの3つだけで6000円くらいするのに…
『《私より年下のレイに買ってもらうのっていいの…?》』
「《年下とか関係ないでしょ》」
レイは店員さんの言ってることがわかるのか、"はい"、"大丈夫です"、"ありがとうございます"と韓国っぽさのない発音で応答していた。
本を買って勉強してるのは知ってるけど発音までこんなに上手だとは思っていなかった。
箱本体に持ち手をつけてもらい、
大きい紙袋と一緒に両手いっぱいで店をあとにした。
『《早くお家に帰ってセットしたいね!》』
シリコンカバーも付けたいし、ポーチだって一回使ってみたい…!
レイも心なしか少しウキウキしてるように見えて私までウキウキで帰路についた。




