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EP2-12
僕たちが泣き止むと男の人は帰って行って、
また彼女はご飯を温め直して2人とも重い瞼のまま
一緒に朝食を済ませた。
食後うとうとする僕をソファの上に促して、
枕を置いて横になるように彼女は言った。
全身に陽の光を浴びてすぐに眠くなる。
少し姿が見えなくなった彼女が、
掛け布団を持って戻ってきた。
次第に瞬きが遅くなる僕に少し笑いながら
ふわっとかけられた布団と共に眠りに落ちた
嫌な夢は見なかった。
遠くで聞こえる家事の音、何かを片付けるような音
ここで毎日を過ごしたらいつか忘れられるだろうか、傷も癒えるのだろうか。
わからない。わからないけど
まだもう少しこのまま現実逃避をしたいと初めて思った。




