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2人のシェルター  作者: 倉るて
君が居ないこの世界じゃ
109/124

EP9-8




----…



1月2日


同窓会当日。




韓国に居るレイに【今日の夜同窓会行ってくるよ〜】と連絡を入れるとすぐ電話がかかってきた。




『もしもーし』



-【大丈夫?変なやついないよね、それ】



『明けましておめでとう!配信見たよ、すっごいカッコ良くて感動しちゃった!』



-【違う、今はそんな話じゃない!】




電話の向こうから、ピピッカシャッ  ピピッカシャッ

とシャッターを切る音が聞こえていた。



『それよりレイ、いま仕事中でしょ?こんな電話してちゃダメだよ』


-【こんなじゃないよ。指輪付けた?】


『今日まで外した事ないよ』


-【ブレスレットは?】


『したよ』


-【ネックレスはまあ…しなくてもいいけど…ちゃんと婚約してる事言ってよ?】


『無理だよ、相手は?って絶対聞かれるもん。公表するつもり?』


鏡の前でリップを塗りながら笑って答えると




-【うん。するよ】


とあっさり言われて、鏡に映った私がポカンとする。





『え!?ダメだよ!!せっかくこれからなのに!!』


-【一応ヒョンたちにも結婚すること伝えたし】


『そしたら?!』


-【まあもうアイドルじゃなくなるしな…って言ってた。】


『人気商売なのに…』


ー【むしろ他の女性アイドルとかタレントとかを僕が穏便に避け続けるのは無理だろうから、結婚公表して異性に一線引けば?って】


『なに?そっちで何かあったの…?』


-【あった。けど心配ないよ】





そうは言っても心配なんですけど。

なにしっかりモテちゃってるんですか?

と言いたいんですけど。




-【《そこまで言ったなら説明しないと。》】


電話の近くで他のメンバーの声がした。



-【《でも別にほんとにどうでもいい…》】


その声の主に電話の向こうでレイが返事をしている。



-【《違う、お前がそうでも何があったか分からない方は不安でしょって言ってんの。》】



少しの沈黙のあと、


-【あー…。えっと…まず知らない女性アイドルに声掛けられたんだけど、その時無視したらその女性アイドルが泣いちゃって…】



無視しそうだな〜…と思って苦笑いで話を聞く



『なんで無視したの?』


-【《自分の頼みは聞いてもらって当然みたいな顔でご飯の約束させられそうになったから》】


電話の後ろでメンバー達の笑い声が聞こえた。



-"こいつのこういうところ、直るどころか酷くなったよね?"



-"酷くなったというか…隠さなくなったんだろ"



-"ヒョン、咄嗟に問題があったばかりで気が立ってるんですーってフォローしてたもんね"



-"ああ言うしかないだろ!どうすんだよそれ以外に!"



-"どうしたらいいの?"



-"奥さん一途なんですキャラで行くしかない"



ガヤガヤ笑うメンバーの懐の深さあってこそのレイなんだな、と改めて実感した。




【《奥さんいること公表したらもう少し優しくできます》】


ムキになって答えてるであろうレイを想像してつい私も笑ってしまう。



-"本当かよ〜?"


-"ヒョン、レイのSNS見ました?"


-"見てない…。新しいやつ?"




しばらくすると、またドッと笑いが起きる。





-"おい、お前これ新事務所のSNSとして使う気ある?"




【《ありますよ、あの女から逃げるにはこうするしかないじゃないですか?》】



- "ああ〜?そういうこと?"


-"確かに。どう出るか楽しみだな。"





-【ごめん、まりあ。とにかく、僕の方は絶対大丈夫】


『ほんとだね…大丈夫そうだね…』


-【新事務所に入ることにしたから、その時に公表する。】


『入れることになったの!?よかった…おめでとう!私は無理に公表しなくてもいいんだよ。レイの仕事は理解してるつもりだし。』


-【違う、僕が限界だから公表するの。】




なんだかんだ言いながら

レイは私を安心させる天才だな〜、とまた好きになった。




『レイも、他のみんなも寒いから体に気をつけてね。私そろそろ打ち合わせの約束の時間だから家出ないと。』


-【待って!!あの……だから…その…変なやついたらまりあも結婚すること周りに言ってね】



『うん、わかった。後藤さんには言おうかな』



-【後藤によろしく】


『後藤"さん"って言いなさい!』








電話を切ったあと私は同窓会の前に後藤さんとの打ち合わせに向かった。


お店に到着すると、急遽入った打ち合わせだったからか後藤さんは申し訳なさそうに何度も頭を下げた。





新年の挨拶の後に結婚の報告をしたら、後藤さんはやっぱりですかー!と自分のことのように喜んでお祝いしてくれて


実はあの時…と前回の打ち合わせの時の話をされた。







『すすすす、すみません…!気をつけるように言っておきますので…!!』



「いやいや、むしろイケメンならあのくらい執着してくれなきゃ女性は安心出来ませんヨォ〜」



『た、確かにそうですね…』



こうやって人から言われてレイの執着の様なものを知ればほど、私のどこにそんな魅力があるのか我ながら本当に謎で仕方ない。





「仕事も私生活も好調ですね!!来年もよろしくお願い致しますー!」



『こ、こちらこそ宜しくお願いします!!』






私は後藤さんと別れて、同窓会まで時間が迫っていたので急いで会場になってるお店に向かった。















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