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第7話 異変に気付く者

今回は一転して面白い要素が無い二人のお話。

彼らは18年前をどこまで理解し、どのように行動するのか。

体の自由がきく者同士、行動範囲は大きいが…。


さてさて、どうなるでしょう。

転送日 西暦2539年6月15日


彼はこの時を待ち望んでいた。


" これであと10年頑張れば世界は平和になる。悪い魔族魔人を、勇者に倒させ、私は人間の悪を狩る。争いたくはないが、残してしまえば、また人間は争いを起こす。"


そう思いながらも、この道しかないのか…私が全部一人でやれば…などと考え色々思考する。


色々考えるうちに意識は跳んだ。




     ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



呼びかける声が遠くからだんだん近くに聞こえる。


そうか、意識を失ったが故に倒れてしまったのか。


目を開けるとそこには雲、あぁ遠征中か何かか。


部下A 「大丈夫ですか?魔王様。」


" あぁ、問題ない。意識が少し飛んでしまった。睡眠不足かもしれぬ。"


部下A 「大事をとってお休みになられた方が。」


" 「あぁ、そうさせてもらう。」"


そう言い、空へ高く飛び上がり周囲を見渡す。何か違和感を感じる。


取り合えず近い国境北部対前線都市ダークロブへ向かった。


到着し、国境北部対前線都市ダークロブの領主、魔人族ロブの屋敷に降り立った。


ドアをノックし声をかける。


" 「突然押しかけてすまない、ゼゼナーンだ。」"


ドアが開き、使いの者が出てくる。


ロブの使い 「これは魔王様、今日は視察でしょうか?」


" 「視察と言いたい所なのだが、今日は体調が優れなくてな。一晩部屋を貸していただきたい。」"


ロブの使い 「それは大変です!すぐにお部屋へご案内いたします。」


そう言うとそのまま部屋に案内された。


ロブの使い 「お部屋にある物はご自由にお使いください、お夕飯は18時頃でよろしいでしょうか?」


" 「いや、後ほど町で適当に済ませてくる。それより、ロブは居るか?」"


ロブの使い 「直ぐに参るよう手配いたします。」


" 「迷惑をかけるがよろしく頼む。」"


そう言うと、ロブの使いは部屋を後にした。


" (やはり、時を知る術が無いのは不便だな。ウエストヴォルテで。)"


誰がの足音が部屋の前で止まった。


ロブ 「コンコン、失礼いたします、ロブ参りました。」


" 「うむ、よくぞ来てくれた。入ってくれ。」"


ロブ 「失礼いたします。魔王様、体調の方は宜しいのでしょうか?。使いの者が言っていたので。」


" 「心配かけてすまない、しかし大丈夫だ。ときロブよ、人間の動向はどうだ、そろそろ勇者どもが攻めてくる頃合いだろう?」"


ロブ 「魔王様、現在勇者が出現したという報告は、私どもの方には入っておりません。それに、ロブ領とホクレイ・トリデは現在使者を送り合っていて、平和そのものです。」


" 「あ、そうか。そうであったな。良いぞ。城からホクレイ・トリデに贈る様に物資を用意させるので、現状維持で頼んだぞ。」"


ロブ 「かしこまりました。物資は取りにお伺いした方がよろしいでしょうか?」


" 「いや、こちらから送るので待っていてくれれば良い。」"


ロブ 「では魔王様、御用があればこのベルでお呼びください。失礼いたします。」


" 「ありがとう。」"


" (勇者が出現していない…だと?どういうことだ?わからぬ、分からない事ばかりだ。まず城に帰り…いや、ウエストヴォルテで日付を確認してから、神の龍と合流しよう。分からぬ事だらけだ。)"


魔王は布団に横になり、考えを巡らせた。


" (取り合えず10年前ではない事だけは分かる。あと4カ月後には勇者が来るはず、その勇者が居ない。前なのか、後なのか…それすら分からないなんて。駄目だジッとしては居れん!!)"


部屋を出て、ベルを鳴らした。


" 「ローブ!ロブは居るか?慌てなくて良いから、聞こえたら返事してくれ」”


ロブ 「はい、居ります。一階の自室の前に。」


" 「階段前に来てくれ、私も向かう。」"


ロブ 「かしこまりました!」


階段を降りようとすると、すでにロブの姿があった。魔王は降りながら会話を始めた。


" 「ロブよ、良くしてくれたのにすまない。急用を思い出してしまって行かねばならぬ。」


そう言ってロブの手を取り5枚の金貨を手渡した。


ロブ 「魔王様、私共はまだ何もしておりません。このお金はいただけません。」


" 「そのお金はきちんとした礼だ。急な訪問も嫌な顔せず丁寧に通してもらい、ベッドも横にならせてもらった。私は礼がしたい。受け取ってはもらえぬか?」"


ロブ 「多すぎますが、ありがたく頂戴いたします。」


" 「私の我儘を聞いてくれてありがとう。あと、ホクレイ・トリデの責任者に協力してもらいたい事があると伝えて欲しいのだが、頼めるか?」"


ロブ 「急用であれば、新しい使者を送り伝えますが?」


" 「こちらに来ているホクレイの使者に伝言をお願い出来ればそれでよい。」”


ロブ 「それであれば問題なく。」


" 「その使者にこの袋を渡して欲しい、これは前払金だと伝えてくれ。協力終了後は追加で報酬を出す。」"


ロブ 「であれば、こちらから使者を出して、その者から協力要請と前金渡しを行うようにしましょう。ホクレイ使者だけだと不安ですので。」


" 「これはあくまでもお願いだ、強制ではない。これだけは間違えるなよ?ロブよ。」"


ロブ 「はっ!肝に銘じて。」


そう言うと魔王はロブ領から飛びウエストヴォルテへ向かった。




     ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




うーん良く寝たわい…ってここ村じゃな。


神の龍は転生前から寝てた。なので起きたらここに居たという。


体を起こして部屋を出る。


村人から挨拶される。


村人A 「おはようございます、神龍様。」


【 「おはよう、というよりは昼近いか?」】


村人A 「お昼前には違いない。」


そう言いながら笑う村人。


【 「ご飯は昼まで我慢するか、ところですまん、闇龍は今日はどっち向いてる?】


村人A 「今日は南の気分だって言ってたので南に居るかと思います。」


【 「そうか、ありがとう。」】


そう言いながら南に向かう。


【 (なーんとなく理解できた、闇龍に最終確認だけして魔王領のウエストヴォルテに移動するか。多分魔王が来るだろう。)】


神龍の見解としては

10年前なら、神の神殿に居る。

しかし村に居るという事は勇者が居ない=魔王の妻、リリア王女は生きている。

私が村に居る状態は13年前になるけど、この年って勇者誕生=リリア王女の死だけ。

シルフィーオの馬鹿が13年前のこの事例を覚えているわけがない。

それ以上ってなると勇者一行とエルフィーの年齢が18歳。

エルフィーはこの間18歳の誕生日会やったしな。多分これがトリガーだな。

てことはエルフィーに関して何か問題発生してる可能性がある。


だから闇龍に聞いても2521年6月15日って言うだろう。


問題は魔族は人間と違ってカレンダー習慣が無い。調べる術が無い。

だからそこに気づいた時点で、ウエストヴォルテに来る。だが人間領の方ではない。

あの魔王、律儀だからなー。人間領のウエストヴォルテに一度も来ない。

魔族領のウエストヴォルテは遠いから気が付きにくいんだよね。

存在も忘れるくらい行かないし。


そんな考察して30分、闇龍を見つけた。


【 「闇っちおはよう。」】


闇龍 「遅い。」


【 「相変わらず口数少ないね。今日は?」】


闇龍 「2521年6月15日 晴れ」


【 「闇っち、魔族領のウエストヴォルテに行ってくる。誰かに聞かれたら教えてあげて。」】


闇龍 「わかった。」


そう言って龍になり上空へ


しかし、晴れって…今日は機嫌良いのかな。そう言いながらウエストヴォルテに向かった。




     ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




先に到着したのは神の龍である。


【 「ハロハロー。」】


魔人A 「神龍様久しいですね」


【 「久しぶりー、いやーしかし遠いわ。」】


魔人A 「今日は何かご用ですか?」


【 「多分、魔王が来ると思ったのでな。」】


魔人A 「多分?お約束じゃないんですか?」


【 「なに、勘ってやつだ。そう気にするな。」】


魔人A 「そうですね、私達が気にしても無駄ですし。そういえば、お昼は食べました?」


【 「いや、まだ食べてないな。食堂で済ませてくるわ。お金落とさないとな。」】


魔人A 「気を使って頂いてありがとうございます。」


【 「いや、私も来れる時が少ないから、お互い様じゃ。さて食堂に行ってくる。」】



神龍は食事を済ませ、中央広場でくつろいでいた。


【 「魔族料理もたまには良いものだ。肉中心だから腹持ちしそうだ。」】


【 「取り合えず現状確認は済んだし、今後じゃな。」】


18年前という事は、エルフィーは生まれておる。居場所もわかる。これは問題ではない。問題なのはあの勇者一行じゃな。そもそも何処出身か、生まれてるのかすら解らん。


生まれていたとすれば名前は変わってないだろう。生まれていなかったら、親の気分次第で名は変わる可能性がある。そうなれば捜索は無理じゃろう。生まれていたとしても、どんな境遇だったか次第で未来は変わる。中身は18歳じゃ、赤子ではない以上、ここでも分岐してしまう。そこで起こる内容も変わってしまう。思ったより、これは深刻になりそうだ。


私と魔王は人間の領地には干渉が出来ない。わしは角がある、魔王は魔人化しても皮膚の色でアウト。

神に頼んだとして、顔人相もわからない人間を探せるのか、名前が変わっていたら…。


18年前の魔族と人間はどんな関係だったか…魔王に聞くか。良好なら人間に使いを出し捜索させるか…しかし人間の領地は広いし、3国が友好ではない。各国が友好に事を進めてくれるか?そもそも魔族側からの人探しを、良く受け入れるだろうか…。


こちらからの捜索は現状難しいとなると、どうすべきか…。龍は人間と一度も対話しておらんし…神は人間から崇められてはいるが、神様自身は一度も人間と関わってないし、むしろ人を(さら)ってるし出たところで信じる者が居るのか?いや、念話ならお告げとして効果があるか?


そこへ魔王がやってきた。


" 「神龍様、やはりいらっしゃいましたか!」"


【 「待っておったぞ、魔王よ。お主なら異変に気が付くと思ってたぞ。」】


" 「やはり、今は10年前では無いのですね。」"


【 「あぁ、ここは18年前。西暦2521年6月15日だ。」】


" 「18年前なんて何を行ったか覚えておりません。」"


【 「いや、そんな悠長では無いぞ。」】


" 「どういう事です?」"


【 「18年前という事は、我ら以外赤子だ。だが、中身は18歳だ。この事が大問題だ。」】


" 「そうですが、何が問題が?」"


【 「お主には理解できんか、無理もない。人間の世界というものは生まれた時点で無限の分岐が潜んで居る。天才、凡才、貴族、平民、捨てられる、拾われる、開花する、開花しない、死ぬ者、生きる者等、条件は様々だ。」】


" 「私は経験したことが無いので、知りませんでした。ですが魔族内でも確かにそういう類の話は聞きます。」"


【 「だがしかし、勇者たちは中身が18歳じゃ。本来凡人で過ごすのと、中身が18歳の超天才赤子では、進むルートは変わってしまうじゃろう。」】


" 「まさか、勇者一行が変わるという事ですか!?」"


【 「まぁ、限りなく100%に近い確率で変わるだろう。だが、勇者本人は多分変わらん。」】


" 「そんな、せっかくの計画が…どうすれば…。」"


【 「今最重要なのは8年後の勇者一行じゃな。まずこのメンバーが変わらない保証もない。まず、カイン、ブルーム、メイナ、モーゼンがホクレイ・ドールに居るのか、居ないのかの確認じゃな。」】


" 「わかりました、この足でホクレイ・トリデに急ぎ確認します!」"


【 「くれぐれも人間を煽らんようにな。私は神様に相談してくる。私が居なくても、村長に伝言を残せ。私から村長にはお願いしておく。」】


" 「では、宜しくお願いいたします」"


【 「うむ、そちらは任せた。」】



こうしてお互いの役目を確認した神龍、魔王は各々で行動することにした。


神龍は村長に伝言を残し、天界へ移動した。



【 「神様、神様は何処でしょうか?」】


* 「神の龍様ご無沙汰しております。神様は、先ほどから意識を失ったミルフィーアの対応をされております。」*


【 「なんですと、もしや…。取り合えず神様の元へ案内してはくれぬか?」】


* 「こちらへ…」*



案内された先では神様が、頭を抱えていた。


【 「神様、ミルフィーアは無事なのですか?」】


: 「いや、精神がミルフィーアの中に無い。抜け殻になっておる。」:


【 「神様、もしかすると原因を知っているかも知れません。お話の時間を頂いても宜しいでしょうか?」】


: 「ん?原因を知っておるじゃと…。」:



数分考えた神は口を開く。


: 「神龍よ、お主は未来から来たか?」:


【 「はい、私は18年後の未来から戻ってここに居ります。」】


: 「ふむ、となると…。」:



神は数分間考え、口を開く。


: 「多分じゃが、わしなら18年後、シルフィーオに下界を任せ、4人目の選定で過去を覗く。ミルフィーアに異世界より異人を転生させるように動くじゃろう。」:


: 「しかし、シルフィーオが失敗して過去が10年ではなく18年後になった。失敗した要因は誰なのか?勇者3人かエルフィーの4人のうちの誰か。」:


: 「ミルフィーアが先走り転生させたが、ミルフィーアも多分失敗して、18年後に来ておるのだろう。ミルフィーアの精神がここに無いのはその為だ。と、わしは考えたが。」:


: 「そして神龍は18年前だと確認し、未来の改変の危機でここに来た。おおかた、勇者一行探しの手伝えって所か?」:


【 「流石は神様!龍と魔王では人間と干渉できないので、お知恵をお貸しください。」】


: 「人間領のウエストヴォルテに人間ならいるじゃろ?数人に旅行でもさせてやればよかろう。」:


【 「はっ!そう言えば私にも干渉出来る人間が居ました!灯台下暗しで、申し訳ございません。」】


: 「あとは昔使った、念話で神聖女に進言しておいてやる。お主の考えはこんなもんじゃろ?」:


【 「隠し事は出来ませんね…ありがとうございます。」】


: 「で?」:


【 「え?」】


: 「え?じゃない、誰を探せばよいのだ?勇者の知識なんぞ、流石の私も知らん。」:


【 「直近なのは勇者カイン、戦士ブルーム、聖女メイナ、賢者モーゼンです。】


: 「わかった。念話で神聖女に進言しておく。精神年齢18歳の勇者一行探しはお主に任せる。」:


【 「分かりました。ウエストヴォルテに戻ります。神様ありがとうございます。」】


: 「礼を言うのは魔王の悲願が達成された時じゃ。今ではない。」:


【 「そうでした、では戻ります。」】


: 「うむ、頑張れ。」



神龍は再び人間領ウエストヴォルテに降り立った。


村人B 「うぉ、神龍さんびっくりさせないでください!」


【 「すまぬ、急ぎだった故の事故だ。」】


村人B 「そうだったんですすね、話しかけてすいません。」


【 「いや、気にしないでくれ。では。」】



すぐさま村長へ相談した。


村長は難色を示したが旅行の代金は全額負担する旨で同意。2人1組で6人募集をかけてもらった。


ウエスト地方は、テミとゼウォール。ホクレイ地方はキュエラとオルト。イースド地方はギルアとギルス。

明日は彼らを出発地へ乗せていく事となった。これから神龍は暇なしである。




     ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




魔王はダーク・ロブへ再び戻っていた。


" 「ロブよ。私は明日、ホクレイ・トリデへ向かう。」"


ロブ 「いかがなさいました?使者で済ます予定では?」


" 「いや、協力をお願いするよう言ったが内容を伝えていなかったのでな。」"


ロブ 「そう言えばそうでした。で、内容とは?」


" 「いや、私が直接お願いしてくる。私であればそう時間はかからないし手間も省ける。」"


ロブ 「そこまで仰るならお止めはしませんが…」


" 「すまぬ、コロコロ意見を変えてしまって。」"


ロブ 「では二階の部屋お使いください。夕食はいかが致しますか?」


" 「夕食は外で食べてくる。今から用意してもらうのは申し訳ないのでな。」"


ロブ 「かしこまりました。」



魔王は夕食を済ませロブの家へ向かっていた。


: 「魔王よ、聞こえるか?神じゃ。」:


" 「これは、神様。突然如何なさいました?」"


: 「魔王よ、大体のことは理解しておる。故に、明日確認にホクレイへ赴くそうじゃな?」:


" 「神の龍様と相談して私が出来ることは少ないので、出来うる事をやろうかと考えております。」"


: 「ホクレイへ赴いたらモーゼンを砦に呼ぶのじゃ。モーゼンにはわしからもコンタクトをとってみる。」:


" 「何故モーゼンなのですか」"


: 「18年後のわしが取るであろう行動を予測した上で、多分じゃがモーゼンもここに来ておると考えられるのでな。」:


" 「神様、申し訳ございません。私は神様ほど頭は良い方ではありません。」"


: 「1から説明した方が良いか?」:


" 「出来ればお願いしても宜しいでしょうか?」"


: 「ここは18年前というのはもう解っておる。18年がどういう理由なのか考えた場合、勇者一行かエルフィーが原因で失敗したのだろう。」:


: 「私は勇者一行の4人目の人材を魔術でだが探し出すため、天界に居た。わしの娘ミルフィーアは異世界より人材を探すための魔術でリンク先に移動していたと考えた。」:


: 「しかし、そこに失敗の報告が入り、ミルフィーアの魔術で失敗した者を過去へ送るよう指示したと思うのじゃが、先走り異世界人と接触してしまったと考える。」:


: 「無理と判断した私は、18年後に取り残された者と、モーゼンを過去へ送る儀式をしていると思う。」


: 「つまり、そう考えた場合モーゼンは18年後の記憶を持っているはずじゃ。」:


" 「それで、モーゼンと合流して、モーゼンに探してもらうんですね?」


: 「いや、まずモーゼンには、ホクレイ・ドールに前勇者一行、勇者カイン、戦士ブルーム、聖女メイナ、そしてモーゼンが居ることを確認してもらう。今から5年後、勇者一行は魔王討伐のため出発する。3年かけてな。そしてお主には、カイン、ブルーム、メイナに合言葉を伝えなければならない使命がある。」:


: 「これが別の者になってしまうと、合言葉は意味を失う。」:


" 「それでは水の泡になってしまう。如何にか出来ないでしょうか?。


: 「そのための私だ、モーゼンにはホクレイに残り前勇者と絆を強めて欲しい。そう伝えよ、現勇者の捜索は神の龍とウエストヴォルテの人間が手を貸してくれるとの事だ。なのでモーゼンたちはホクレイ・ドールで修行にて、前の過去をたどってもらう。」:


" 「では、現勇者たちはどう捜索するのです?」"


: 「そちらは神龍が対応する。多分問題は起こらんはずじゃ」:


" 「では、私は言われたよう動きます。」"


: 「私からの一方通行ではあるが、状況は定期的に報告する。」:




こうして、神様、神龍、魔王ネットワークが構築されたのであった。


今回は、神様も巻き込んでの探索作戦会議。

魔王は前勇者、神側は現勇者を捜索する事となったが。

思っている以上に事は深刻で、自分たちが動けない以上人間を使って捜索を試みる。

魔王は18年前の事なんて覚えていないし、これから8年どう過ごしていたのか思い出せぬ苦悩の日々に追われる。


はてさて、次回は残っている二人がようやく登場だが、内容は薄い!

何故かって?

それは次回のお楽しみ。

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