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第93話 邪魔者2

「改めて今度のバイト中にでも聞いてくれ。」

あ~。後輩よ。タイミング悪いよ。天井1ゲーム前のリールロックくらい悪いよ。

「了解っす。次のバイトが楽しみですねwでは沖土器コーナーに行ってきます。」

「おう。がんば。」

後輩がそう言ってそろそろこの場から去るかなといったタイミング。

「よ、ルネ。今日も来てたか。調子はどうよ。」

誰この人。邪魔者だと確信した。

「(あちゃー一人の日ならいいけど今日はちょっと会いたくなかったな。)ん。勝ってるよ。仕事は終わり?今日は早いね。」

会話の内容と見た目から察するにルネさんの親か?まだ分からないけど。

「午後は暇になったから時間休とってあがってきた。ところで君は・・・。」

しまった。ジロジロ見すぎたか。

「この前まだか打ってた兄ちゃんだな。あの日は逆転できたか?」

え。おれじゃない。後輩に話しかけてるのか?

「お久しぶりです。まさか再会できるとは。あの日はダメでしたね。いい勉強になりましたよ。」

「残念だったね。今日は何を打つんだい?」

おれのことはあまり気にしてもないようだ。

「新台の沖土器空いてるかなと思って覗きに来ました。」

「懐かしいなぁ。おれも空いてればご一緒しようかな。」

後輩がまだかで負けた日にアドバイスくれたって言ってた人かな。たしかにいい人そうかも。タイミング的には邪魔者だけど敵ではないのかもしれない。

「いつまでも通路ふさいでちゃ迷惑じゃない?」

ルネさんナイス。言いづらいことをよく言ってくれた。

「ん。健闘を祈る。」

「うん。」

こうして邪魔者たちは新台コーナーへ向かって姿を消した。


「今の人は?」

たまらず聞いてしまう。

「・・父親。」

そうだよね。年の離れた彼氏とかじゃなくてよかったよ。

「そっか。親子で打つのはうらやましいな。」

「私も聞いていいです?さっき父親と新台に向かった人は?」

そっか。そりゃ気になるよね。

「バイト先の後輩。仲はいいんだけどね。」

さっきのはタイミングが最悪だっただけ。ルネさんにも悪い印象は持ってほしくないのが本音。

「そうなんだ。で、その後輩に次のバイトの時、私のことをどう説明するんですか?」

・・・え。可愛い笑顔で鋭いジャブ。返す言葉を間違えると手痛いカウンターが飛んできそうだ。お付き合いしたい娘と後輩には伝えるけどさ。本人にはまだ言えないよな。

「・・・答えなきゃダメ?」

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