第89話 不安
「先輩は明日楽しみですか?」
奇跡の夜から2週間後、相変わらず金欠の後輩との会話。
「そりゃな。新キャラも追加されるってことだし楽しみだよ。ただ既存キャラの性能修正は少し怖いけどね。」
そう。アケうにょがアップデートされますよ。と告知があってから1週間。ついに明日がアップデート日。
「・・・前向きですね。世間では甘すぎたから難しくするんだろ、とか仕様そのものを辛くするんじゃないかとか否定的な意見の方が多いですよ。」
それも知ってる。そうだろうけどさ。
「それでも嬉しいわな。だって「想像以上に甘く稼働してるから撤去!」なんてされたら絶望だし。一時的に稼げるメダルは減るかもしれないけどその分長く楽しめるなら大歓迎だよ。」
心からの言葉。メーカーには感謝しかない。
「・・・個人的にはアケうにょより沖土器の新verが気になります。」
「天国連すると凄い台だっけ?あのタイプはあまり打たないんだよな。今度よさげな台見つけたら少し触ってみるわ。」
「天国は大したことないっすよ。超土器に入れないと。」
今日もこんな会話をしながらバイトが終わる。
バイト後の稼働を終えて「好きや」へ。注文したタコライスを待ちながら幸せな明日を思い浮かべる。明日ルネさんはサンシャインZかな。連絡してみよう。
「こんばんは。明日の勝負はサンシャイン?」
・・・そんなすぐには既読つかないよな。まだ打ってるのかも。考えてみれば今のCZ仕様で遊べるのは今日が最後だったかもしれない。おれももうちょっと打つべきだったかも?まぁいいや。大事なのは昨日より今日。今日より明日!・・・いや今日は明日と同じくらい大事か。気づけば揚げニンニクトッピングのタコライスを食べ終わり、会計を済まし車の中へ。それでも既読はつきません。22時30分。ふ 不安だ。
不安を募らせること数時間、日付は変わり1時を回った。それでも既読はつきません。まじか。嫌われちまったのかな。(-_-;)・・・いやな気分の時は寝ちまうに限る。こんな時でも簡単に眠れるのがおれのいいところ。おやすみ。
「気づくの遅くなってごめんなさい!サンシャインですよ。起きれれば朝からいます(・∀・)」
目覚めた朝。RINEのメッセージ。これほど安堵した朝があっただろうか。あーよかった。
「おれも朝から行く予定。アップデートしたアケうにょ楽しみだね。」
と。よし。飯食って準備しよ。




