第7話 連動カード
なるほど こんな感じか。レバーを叩くと何もないときと画面がざわつくときがある。ざわついた方がなにかしら揃うことが多いことを理解。とりあえず1000円分尽きたんだが。そこで友人のほうに視線を移す。なんか「オリスロ」に見向きもせずプラスでグーグル検索してるぞ。楽しんでいくんじゃなかったのかよ。・・・ん?
「そういやそっちはキャラが3人いるな。」
「お 気づいたか。まぁ1人しかセットしてない事の方が異常なんだけどなw」
「このスロットのこと知らなかったのにカードは持ってたの?」
「おう。今セットしているメインの「グランカ」カードはさっきメダル200枚で購入しといた。サブの「ハーベス」はほかの機種でもめっちゃお世話になってる。この台でも活躍してくれるといいんだが。サポートは「羽月ちゃん」ね。それぞれ効果があって間違いなく「ドスプーチン」1枚より性能高いぜ。」
「ほぉ そっか。購入って手段もあったね。おれも遊技を有利にするために買っといた方がよかったのか?」
「なんともいえないね。何度も打つのであれば間違いなく購入してからの方がいいけど「何一つ面白くない台」ってのがたまにあるから。そんな台に対応したカードはいらんよね。今回みたいに一度お試しで打ってみて「楽しかった。次も打つわ!」ってなってから購入って人もいるよ。」
「なるほどね。おれはその方がいいかな。」
「さて、今この台について色々調べているんだが。」
「(あ 検索してたのはこの台の情報か)なんか有益な情報あった?」
「・・・これは鉄則だが「どんな仕組みの台なのか」「損をする打ち方はないか」「やめて損をするタイミングはあるのか」これくらいはどんな台でも調べておく必要があるぞ。」
「へぇ。何も調べないまま1000円使っちゃったよ。」
「まぁミニリールの時点で目押し不要なんじゃないかって予想は当たってたからお互いまだ無知識による損失はないと思われる。」
?
「あ~これはちょっと説明が難しいんだが、くじ引きの結果は「狙わなくても揃う」「狙わないと揃わない」ものの2種類がある。さらに言うと「狙わないと揃わない」ものの中には、「失敗しても次ゲーム以降に持ち越せるもの」と「失敗したら無駄になってしまうもの」の2種類がある。この「狙わないと揃わない」かつ「失敗したら無駄になってしまうもの」を可能な限り揃えるために「ここを狙った方がよい」箇所が決まっている機種もそれなりにあるのよ。まぁ今回の機種はそれがない機種だということ。」
「大分わかりやすかった。ありがと。」
「ここでこの台のメダルの増やし方について教えるぞ。この台がA+RT機だと話したことは覚えてる?」
「ん。車の中で教えてもらった機種のグループ分けみたいな話だよね。たしかAタイプに近いグループで「ボーナス」をメインにメダルを増やすタイプ。」
「正解。1000円が数分で無くなって不安を感じていると思うが「ボーナス」を引けなければこんなもんよ。」
「ようは「ボーナス」を引けなければ負けってことだな。」
「ほぼその解釈で間違いない。ただし例外はあるよ。少し調べただけだから間違いもあるかもしれんが、そのカード「ドスプーチン」とも関連があるしこの台の「RT」についておれの解釈を交えて説明するぞ。」
「頼む。(説明が終わるまで次の50枚は買わない方がいい雰囲気だなw)」
「まず「RT」とは何かって話だけど、リプレイタイムの略とされている。リプレイってのは1000円で何回か揃ったんじゃないかな。その青くて丸いやつ。もう一回遊べるよって役だな。この役の確立が高くなる状態のことだ。この台はRT状態の間はメダルが少しずつ増える仕様になっているみたい。」
「ほうほう。」
「極端な話だがこの台においては「ボーナス」が引けなくてもずっと「RT」状態であればメダルが増える。さて、どうやって「RT」に入れるかだが調べたところ3種類。
1.「S・BIG」「BIG」「RT」消化後に突入するCZ経由
2.通常時500G経過後のCZ経由
3.まれに通常時からいきなり突入」
「そのCZってのは?」
「主に「チャンスゾーン」の略だな。ここでは「RT」突入のチャンスな区間という意味だ。」
「チャンスということは失敗することもあるってこと?」
「そうだ。失敗後の状態が今おれたちが打っている「通常時」というやつだな。基本的にはメダルの減少する区間となっている。」
「理解した。」
「そしてこの台にはRTが2種類ある。RT30とRT2000だ。この数字はRTのゲーム数だな。まぁRT2000ときくと凄く感じるがこのRTというのはボーナスをひくと終了するらしいので実質「次回ボーナスまで」のRTと捉えてもらえれば。」
「そうか。おれの「ドスプーチン」のメイン効果「RT2000中のハズレ確率ダウン」はここでようやく発揮されるというわけだな。」
「そうゆうこと。そこでこの台にはRT30を得るかRT2000にトライするCZに突入させるかの選択が出現することがあるようだ。オリスロでなければどちらを選んでも収益にはあまり影響が出ないと思われるが、連動させるカードによっては「どっちの方が得」という「明確な理由」があることもあり得る。ここがオリスロの面白いとこの一つだな。おれのサブにセットしている「ハーベス」は「確定役と称されるフラグの出現率UP」いわゆるボーナス確率がわずかながら上がっているから選択がでたらRT30を選んだほうがよいと思うし、そっちはそもそもRT2000にしか影響しないカードだからRT2000にトライするCZを選んでみた方がいいと思う。もちろん推測の域を出ないからRT30を選んでみてもいいと思うけど。」
「・・・これカード思ったより大事じゃない?」
「当然だろwオリスロの遊技にそれなりの影響を与えるからどんなにメダルを使っても実用性の高いカードを欲しがる人がいるんだって。おれの「ハーベス」はメダル30000枚分くらいのレートで取引されているぞ。」
「60万円分!?すごいな。ところで「ドスプーチン」は?」
「見た目も効果もパッとしないからな。未育成なら1枚でも売れんわw」
「ww かわいそうに。よし、お前を使いこなしてやるからな。」
そして2回目の「購入」ボタンを押した。