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第5話 オリスロ


「ところでなぜオリスロで使用する通貨が「メダル」なのか知ってるか?」

「これは従来の「パチスロ」ではメダルを使用してたから とかかな。」ここで紅茶を飲み切る。

「せや。従来の「パチスロ」が生まれてからここ最近までは実物のメダルの増減を楽しんでいたため、データ上の通貨であろうと「パチスロであるオリスロ」の遊技に使用する以上、パチスロ遊技者からすると「メダル」なんだ。これほどよい名前はないと思う。さて、従来のパチスロは店で遊技用のメダルを「借りる」という体でこの遊技が成り立っていたが、オリスロではこのメダルを「個人で購入」してからその範囲内で遊技が可能となる。この区別は普通に遊ぶ分にはあまり関係ないんだが、収益を得るつもりなどであれば「メダルの売買」で増えた金は「課税対象」になるのは一応覚えておいてな。同じ「メダル」という名称でも「パチスロ」においては「遊技ために貸し出される小道具」、「オリスロ」においては「個人の資産」ってなわけ。おけい?」

「ためになる。おけ。」

「よし。それではどれくらい必要か。って話だが「打つ台によって全然違う」がアンサー。どれくらいあった方がよいか。って話になれば「多ければ多いほどよい」がアンサー。」

「まじ?「多ければ多いほどよい」って破滅するやつの発想じゃない?」

「「投資すべき明確な理由」をもとに「必要最低限」な投資をする分には破滅はしない。」

「そうなのかな・・・だいたい破滅する奴って「バイト代が1日でなくなった」とか「途中で金が尽きて借りたうえにさらに負けた」とか、そんな話を結構聞くから投資額を決めてそれ以上には使わないようにすべきかと思うんだが。」

「たしかに破滅する奴はよくそうなる。これは「投資すべき明確な理由」もないまま「何かに甘えて」打ち続けるケースが多いからだと俺は思う。「こんだけ負けているのだからそろそろ当たるはず!」とかね。「遊技」として楽しむのであれば、そのとおりであらかじめ予算を決めてそれ以上は使わないようにするのがベストだな。ただ「収益を得る」のであれば「やめる」「続ける」全てに「明確な理由」を付与すべきだと思う。「明確な理由」があって遊技を続けていたのにメダルが尽きたから「やめる」のは収益を狙っている以上「間違い」だと思うわけよ。」

「うーん なるほどと思う面もあったが完全に納得することはできないかな。しばらくは上限を決めてやってみるよ。」

「ん それでいいと思うよ。はじめの頃は「続けるべき明確な理由」なんて分からないことも多いだろうし。」

「で とりあえずどれだけ購入すればいい?」

「まぁ余計な金を使いたくないなら千円ずつちまちま買って遊んでみたら?遊びながらも購入できるから。」

「そっか。そうする。」

「さて、この感じだと今日打つ台も決めてないんじゃ?」

「ご名答。むしろ行く前に決めるもんなの?」

「あらかじめ狙う台が決まっているパターン、あとから「明確な理由」をもとに台を拾うパターンの2種。基本的に朝から行く人はどの台を打つかを決めている。人気の台は抽選弱いと座れないから第2、3候補くらいまで決めておいた方がいいよ。」

「お、おう。1台たりともどんな台があるのか知らないのだが・・・」

「w」

「いや これでも「おおまじ」よ。」

「ww おけ ちなみにガチャで出たのはどのキャラ?」

「髭のオヤジ。」

「髭のオヤジ何人かおるねん。名前は?1回しか引いてないの?」

「ドスプーチンだったかと思う。この1回だけやね。残りのメダルはこいつのレベル上げに使った。」

「(2回引くべきだったとは思うが黙っておこう)え 名前だけは聞いたことはあるが・・・なんのスロだろう?」

「もしかしてレアキャラ?」

「いや 価値のあるキャラは全部把握しているから有象無象のクソの一つのはず。」

「wwせやろな」

「今調べたら少しマイナーな台の敵キャラみたいだな。ヤロウハーツ2 5号機初期の方のA+RTの台か。ミニバの台だからオリスロ導入と同時にリメイク版が約3000台導入。一応車で30分程度で複数導入の店もある。」

???

「ようはガチャでひいた「オリスロカード」を連動させて遊べる台を打ってみた方がいいかと思ってさ。あとは並びで色々教えながら打てるように複数ある店の方がいいかなと。」

「まじ天使。」

「さてそしたらそろそろ向かうべ。そのパチ屋の住所はRINEに送っておく。現地集合で。」

「・・・できれば、乗せて頂きとうございます。」

「自分の車の駐車料金いいの?別にいいけど。」

「ん 打つ前に少しでも情報仕入れときたいからな。車内でも色々教えてくださいな。」

「了解。さすが「おおまじ」やな。」


「ありがとうございました!」会計時はロボットじゃなく人間でした。ここもロボットになる日も近いのだろうなぁ。


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