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第67話 父

はぁー。最近明らかに帰り遅いよなぁ。男でもできたんか。変な輩じゃないだろうか。心配だよ。今まで家でゲームしてる時間の方が多かったのに。ここ半年で家にいる時間も急に減ったし。どうしちまったんだ。俺の娘は。

「そんなに間違った育て方してないと思うんだけどなぁ。」

不安をアルコールで中和して流し込む。・・・きれいに流れてくれればいいのに胃のあたりでつかえてる気がする。明日も仕事だしあんまり深くは飲めないな。

「心配しすぎ。」

お。嫁。起きてたか。

「ん。けどよ。23:30よ。普通じゃなくない?」

「大丈夫よ。男やトラブルに巻き込まれてるわけじゃないと思う。女の勘。」

んー。じゃ大丈夫なのか?

「今度探ってもらえない?」

「・・・もう少し子離れしてもいいんじゃないかな。流音(ルネ:娘の名前だよ)も最近居心地悪そうにしてるよ。」

嫁もそう感じてるか。

「うまく聞けそうなタイミングがあったらでいいからさ。・・・居心地やっぱおれのせいかな。」

「こればっかりは分からないわね。出ていくことも覚悟しといた方がいいかも。」

「早くない?それも女の勘?」

「残念ながらそうよ。けど今のままさよならはよくないと思う。心残りはないようにね。」

えー。そんな。まだ20だよ。あと5年はいるもんだと思ってたけど。

「そっか。難しいな。少し関わり方考えてみる。」

「そうだね。まぁ嫌われたままでも私が癒してあげるからさw」

「・・・ありがとよ。」

「ん。そろそろ寝ようか。おやすみ。」

「おやすみ。」


ふぅ。娘の心配ばっかりしててもしょうがないのかもな。今のあいつを信じてやれないということは、おれらが育ててきた20年間にも問題があるということ。大丈夫。大分マイペースに育ったが人様に迷惑をかけるような人間にはなっていないはず。・・・よし。胃の中でつかえてたアルコールもようやく落ちていった気がする。まぁいざとなったら嫁の胸にうずまって忘れることにしよう。


さて、すでに眠りについた嫁。嫁には内緒にしたままだが、あの日久々にまだか初代を打ってからというもの、度々パチ屋に足を運んでしまっている。しかもそれなりに課金してしまった。生活に支障が出るほどの額は負けてないがばれたらちょっと怒られそうだな。今日も寝る前に売買ページの確認。ん。おいしい募集はなさそうだ。おれももう寝よう。

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