第66話 娘
「こんな時間まで一人で外を出歩くなんてどうゆうことだ!」
あーうるさい。
「友達と遊んでた。」
「もう23:30だぞ。せめて連絡くらい入れなさい。母さんからのRINEにも返信しないし心配するだろ。」
「わたしもう20。親に心配されるような年でもないと思うんだけど。」
「そうはいかんだろ。世の中には悪意があふれているんだ。そもそもこんな時間まで何してるんだ。」
スロット打ってるなんて言ったら激おこだろうな。
「友達とゲーム。」
「・・・疑ってもしょうがないか。とにかく今後も22:00過ぎる時は連絡入れること!」
はいはい。自分のことは棚に上げて。
「ん。なるべくね。」
はぁー。やっぱり自宅はなんか居心地が悪いな。せっかく気持ちよく勝てた後なのになぁ。他の人にいうとさ、「いい家族じゃん。」とか「心配されて羨ましい。」なんて。分かってもらえないよなぁ。なんとなく理解者がいない感じ。一人暮らしの知人が羨ましい。金がかかるって嘆いてたけどそれでもここにいるわたしより幸せそうに見えた。
気持ちを切り替えてここからは楽しい時間。ハッピータイム。早く家を出ようと貯めているメダル。自分の部屋でプラスを起動させ今日もアケうにょの音ゲーCZ難易度2、3譜面のPERFECT達成動画を見て脳内に叩き込む。PERFCT達成まであと少しといったとこだがどうしてもクライマックスのところで1.2箇所少しずれてしまう。ノーコンは当たり前。8割でPARFECTを狙えるようになりたいな。明日は大学か。サボってアケうにょか。どっちにしようかなぁ。
しっかりと復習したあとはお風呂。(小説で残念だったな。)みんなが入ったあとのお湯は嫌だけど入れ替えるのはさすがにもったいない。湯船につかり天井を見ながら考える。わたしは普通の女の子にはなれなかったのかなぁ。おままごとよりトランプだったし。友達とスタバより顔の見えない相手と音ゲー。インスタより実況動画。そしてついにはオリスロ。楽しいのは間違いないんだけど。・・・少しだけ寂しいなぁ。
さて、面倒だけど髪と顔面のケアをしとかなきゃ。苦労したくないなら顔と体型だけは人並みにキープしときなさいって。ママのこの言葉、やけに説得力あって怖いんだよね。言われたのは12の頃だけどいまだに続けてる。どうせいい相手なんてできやしないのにさwさて、そろそろ寝ようかな。明日はとりあえず大学には行こう。元気になるのは早い。それがわたしのいいところ。




