表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/135

第64話 褐

何言ってんの?こいつって顔。いや、そんな顔にもなるよね。

「いや、今隣に座ってる娘がうまいし顔も可愛くて話しかけるかどうか迷っててさ。えーと。うん。それでさっきの質問ってこと。」

「はー(・.d・;)ヤレヤレ。なしに決まってるだろ。パチ屋に来ている女性の大半は彼氏のつきそいよ。声かけたら痛い目見るかもよ。」

「それはおれも思ったよ。けど4時間以上男が来たりって感じないから一人で来てるんじゃないかな。」 

「だとしても。女性が野郎の影響を受けずにパチ屋に来ることは少ないと思う。彼氏の影響でハマった、とか。元カレとかだとワンチャンあるかもだが。」

「そっか。ワンチャンか。」

「いやいや。言葉が悪かった。ワンチャンもないから。そもそもオリスロの遊戯にワンチャン賭けに来てるの。女性へのアプローチにワンチャンかけるならそもそも来る場所が違う。」

ぐぅ。ごもっともな気がする。

「けどなぁ。チャンスの神様は前髪がなんちゃらとか言うし・・・」

なんでおれはこんなに抗っているんだ。そっか。なしか。でいいじゃない。

「・・・まぁおれはなしだと思うがどうしても声かけたいならかけりゃいいじゃん。自分で決断できない男には誰も魅力を感じないだろ。」

「・・・せやな。すまん。もう一本吸いながら頭冷やしてちょっと考えるわ。」

「それがいい。おれは先に戻るよ。・・・まぁ痛い目見たら夕飯くらい奢るよw」

「サンクス。」

灰皿に伸びる二つの手。黒に落ちていく二つの白。そして新たに焦げ行く白一つ。

そっか。普通に考えればなしだよなぁ。その方が無難よ。せっかくアケうにょを楽しんでいるんだ。お互いに遊戯を楽しんでいるわけだし。不快な気持ちにもさせたくない。だから声はかけない。うん。そうしよう。そもそも隣の娘、タバコの匂い嫌いかもしれん。2本も吸っちまったよ。大丈夫かな。

焦げて短くなった白を黒の海に落とす。小さな黒い海を視界から外し見上げても黒い空。もう決めた。声はかけない。・・・臆病者(~_~;)


さて、閉店まであと4時間ほど。せめて今よりプラスで終わろう。遊戯再開!

・・・隣の娘、相変わらず増やしてるなぁ。朝から打ってそうだけど閉店近くまで打つのかな。

なんて考えているとさっそくボーナス。このボーナスで3回も7揃いをかます。何気に自己ベスト更新。このARTがボナも絡んで伸びる。15連の900枚の獲得となった。その後も少しだけ増やして時刻は21:10。隣の娘はまだ打っている。まぁほぼ間違いなく当たり台だからなるべく長く回した方が得だよね。それにしても相変わらずノーコンだよ。すごいな。

「ん。どうよ。」

背後から友人。びっくり。

「んお。おう。なんとかトータル+域まで戻せた。」

「やるやん。結局当たり台?」

「うん。確定系は出てないけど挙動から4以上はあると思ってる。」

「そっか。ならもうちょい打つ感じ?」

あーこれはそろそろ帰りたいってやつか。

「いや、そろそろやめでもいいよ。今160回ってるから次のCZまで打つけど。」

「そか。おれのハーベスは時間的にもう打てないから先にあがるわ。」

あ、今日は飯一緒に食わずに帰るのね。

「おう。お疲れさま。色々助かったよ。」

「お疲れ。ところで・・・隣の娘に声かけたのか?(小声で)」

「いや。やめといた。」

「そっか。じゃあまた今度な。」

「おう。」

うーん。友人と晩飯食うつもりだったがどうすっかな。・・・もし、万が一、隣の娘に声かけて一緒に飯行けたら幸せだろうなぁ。おいおい。声はかけないとさっき決めたばっかりだろう。煩悩退散×2。おれは煩悩ブレイカー。アイラブジャパーンコンニチワー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ