第63話 迷宮
後半戦。一度CZ間で250ハマってしまうものの、それ以外は比較的早いCZ、ボナ当選を重ね、いまだに一度もコンティニューせずにメダルを増やしていく。一度、ボナが3回絡んで10連の700枚獲得のARTがあった。一撃出玉の最高記録を更新。現在+1000枚を突破。さらに前回打った時より挙動がいい気がする。ボナの終了画面で3人が一度出たし(多分高設定示唆)、謎CZ(多分リプ)も一度確認しているからワンチャン当たり台の可能性もあるんじゃないか。この調子で全てを取り戻す。
さて、ところで、話は変わるが、隣で打っている人が気になったことなんて今まで一度もなかった。イライラしながら打っているなぁと感じる人もいたがそれも些細なこと。ホントになかった。けど今隣で打っている人。気になる。何故か。・・・可愛いんよ。しかもうまい。音ゲーモードのCZをすべて一発でクリアして出玉も2500枚を超えている。
以下音ゲーCZの説明
流れるパチスロ楽曲に合わせて指示通りの操作をすることで点数が加算され規定の点数以上を維持したまま曲を終えるとクリア。導入当初は難易度3が5曲、難易度2が3曲、難易度1が1曲の計9曲が搭載。(今後追加されることはほぼ間違いなさそうだ)同じ難易度の中からどの曲が選ばれるかはデフォルトでは均一。(どの難易度が設置されるかは設定により抽選。第40話参照)レバー及び全てのボタンを使用する。レバーの操作は難易度が上がってくると1回転やボタンとの複合操作なども要求されここが難しいと感じる遊戯者が多いようだ。指示された操作の一つ毎にタイミングによってbad(失敗・減点)miss(押さずに見逃す・減点なし)good(成功・加点あり)perfect(成功・goodの2倍加点)の判定がなされ全部perfectの判定だとPERFCT達成となる。
んー。なんだこの感情は。彼氏と来てるのかな。女性の方ってあまり一人で来なそうだし。でも隣で打ち始めて4時間くらいはたつけど男が来たりはしてなさそう。ん¥$#。声かけてみる?いやいや。そんなリスクのあることできるか。第一、急に見ず知らずの男に声をかけられたら不快だろう。・・・ホントにそうなのだろうか。たんに臆病なおれの言い訳なのか。少し話しかけるくらいは許されるのではないか。わからん。迷宮だよ。心の迷宮だよ。ゲートガーディアンだよ。
やべ。こんなこと考えてたらライオンに負けちまった。今日はノーコンで行けそうだったのに。・・・少なくてもCZ中は集中しなきゃ。
ん?隣の娘今こっちチラッと見なかった?あー。やっちまった。負けたとこみられたよ。そうだよな。そっちはまだノーコンだもん。下手くそに思われたかな。悔しいわ。
次は姉妹ミラー戦。さすがに負けんよ。一応パーフェクトを狙ってみるがまだ1、2発はくらってしまうな。無事勝利してART突入。当たっている間は自分の台に集中できているけど終わるとまた心の迷宮に足を踏み入れてしまう。
いつ帰るか分からないよ。決断なら早くしないと。いやいや。ここはオリスロを楽しむ場所であって異性に言い寄る場所ではないはず。あーどうするのが正解?答えは出ない。誰も教えてくれない。
考えてもしょうがないこともある。こうゆう時は・・・友人誘って一服行こう。
「どうよ。」
「微妙、当たっても伸びずで2700枚まで減ってる。」
そらそうよ。そんな簡単な台じゃないもん。おれなんか勝ったことすらない台だし。
「まじか。一服行かんか?」
「せやな。」
さて、心はいまだ迷宮の中。煙が口内に侵入するが味がわからん。
「そっちの調子はどうよ。」
「おう。今の台に移動してからは+1000枚くらい。半分くらい戻ってきた。」
今回ばかりは出玉の話がしたいわけじゃないんよ。よし聞くぞ。
「突然だがパチ屋で女の子に話しかけるってアリかな?」
「へ?」