第62話 本番はこれから
タバコ休憩をはさんでまたしても店内をうろうろ。時刻は14時。お。アケうにょが1台空いている。すでにハズレ台と判断されたのだろうがそこは腕でカバーよ。ここから逆転や。この台が今日の勝負どころとみた。カードもここでセットだね。
メイン:空き(後輩今日バイトだから事前にへげりん借りときゃよかったなぁ)
サブ:SRカディア サブ効果 セット数で管理されるAT・ARTの終了時、獲得枚数に応じてリスタート抽選を行う。
サポート:R+おるごん 改めて書くまでもないかな。使用できるキャラの追加。
カディアは少し前に当てていたカード。多分相性いいはず!
よし。それでは遊戯開始と参りましょう。
・・・。
よし。さっそくチャンス役BからCZ獲得。さぁ姉妹初戦の相手は。ライオンか。とりあえず姉妹の動きになれたい。ライオンは一撃が重いから慎重にガードしながらスキをみて技を一つ一つ試してみる。敵として何度も戦ってきたからどのコマンドでどの技が出るかを把握したあとはやられて嫌だったことを思い出してライオンに試す。ガードされてる最中の相方の姉妹の崩しや紫玉設置による通常技のキャンセル。ふむ。いいんじゃない。1本目は色々試しているうちに負け。負けはしたがここで下段始動の基本コンボルートやガードされた時の攻めの継続に繋がりやすいルートを見つける。2本目はゲージ消費こそしたが勝利。3戦目はお互いにバーストを使用する激戦を制し1発目からノーコンティニューでARTへ。よっしゃ。このARTは単発だったものの、その後もCZ間で大きくハマることなくCZを獲得しつつノーコンでクリア。2連、ボナ込み4連、2連、ボナ(スルー)と続き、(カード効果のリスタートも+1連としてカウント)じわじわと300枚近く増やしている。姉妹のミラー戦ではパーフェクトを狙うための練習を混ぜても勝てる。新キャラでも勝てる爽快感とメダルが増えているという優越感。幸せに包まれて死にそう。この台とともに生きていく。
「お。なんとかなってそうだな。」
「まだ全然取り戻せてないけどね。ここまでノーコンやで。(。-`ω-)どや」
多分今相当キモイ顔してしまったなw
「やるじゃん。そっか。・・・タバコ行かん?」
「おけ。」
さて、勝ってる最中に吸う一本。たまらん。
「でそっちの台はどう?」
「無事当たり台だな。GOD揃いも一発かまして今プラス4000枚。」
・・・つぇぇ。さらっと言うよな。結構すごい枚数なのに。
「すご。あの台全然勝ったことないから羨ましいわ。」
「まぁ荒れる台ではあるな。下手するとこの4000枚が溶ける可能性もまだある。」
「こわ。・・・ちなみになんで今日ゲリゴハーベスだったの?対象機種の中でもハーベスが怪しいとか予想できたとか。」
「あー。それは少し違うかな。所持しているカードの中で一番機械割が高く出せるのがゲリゴだったから。仮に6ツモで今セットしてあるカードで遊戯すると理論上は機械割125近くあるとされているんよ。もちろん6台のうちどこに設定が入る可能性が高いか、ってとこまでは予想したけど。」
「なるほど。ちなみにカードをセットした時の機械割なんてどうやって調べてるの?」
「セットカード別機械割算出ツールってアプリね。気になったら入れてみるといいかも。」
気にならないはずがないだろう。
「へぇ。どれどれ。・・・有料なんだ。月額課金?」
「300円でダウンロードしたあとは広告さえ我慢すれば使い放題。ただし公式のサービスではないからどこまで信頼すべきかは難しいところだけど。けっこういい数字出していると思うけどね。」
「それは安いかも。ダウンロードしてみるわ。」
「ん。持ってないカードを入れてどのくらいの数字になるかとか色々試してみるのも楽しいぞ。」
「たしかに。カードを購入するかどうかの検証にも役立ちそう。情報サンクス。」
灰皿に伸びる二つの手。黒に落ちていく二つの白。
「おうよ。さて、後半戦いくべ。」
「うい。」