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第48話 出陣

「そろそろ起きろー。」

「んー。うす。」

8時30分。

タイマー発動!62分後に何かが起こる!?

「お茶漬け食える?」

「好きですよ。」

「了解。ちょい待ち。」

食欲を誘ういい香りが狭い室内に漂う。

「ほい。おまたせ。」

「おぉ。」

ごはんに刻みねぎとかつお節をたっぷり乗せたあと、お椀の1/3くらいの薄めのお茶をかけて、最後に少ししょうゆをかける。こういうのが好きなのよ。

「ワサビもお好みで。」

「ありがとうございます。いただきます。」

「ほい。こちらもいただきます。」

「・・・うまい。」

「そっか。おれのお気に入りの朝飯だ。気に入ってもらえたならよかったよ。」

エネルギー、チャージ中。

「ごちそうさまでした。お椀流しにおいときますね。」

「うす。・・・そろそろ行く準備するか。」

準備といっても大したことはしない。顔を洗って寝癖を直す程度だ。

「準備万端っす。」

「うし、そしたらちょいと早いけど行くか。」

8時53分。いざ出陣。39分後に何かが起こる!?


ローンの残った中古車、若者二人が戦場へ駆ける。

「そういや新台座れるとなったらサブとサポートのカードに何をセットする?」

「そうですね。もし持ってれば「SR神宮字さくら」をセットしたかったですけど(セットで管理されるARTに当選もしくはSET乗せした時(ボーナスによる上乗せ、リセット時を除く)1SETだった場合、低確率で10SETに変換するサブ効果)持ってないので「Rかでえ」で行きます。(初当たり時のSET数優遇のサブ効果)サポートはお気に入りの楽曲系から気分でセットします。」

「たしかにさくらは夢あるなぁ。新台がセット管理と発表された時に高騰したんじゃない?3弾のカードだっけ?」

「そうですよ。ここ最近で3倍ほど高くなっちゃいましたね。むしろなぜ今まで安かったのか謎。ロマンのあるカードですから。先輩は何を?」

「おれは手堅くサブSRローヅ(通常時のハマりゲーム数に応じた確率でベルの押し順をナビすることがあるサブ効果)で行くよ。コイン持ちの悪い台みたいだからハマった時の負担を少しでも軽くしようかなと。サポートは同じく楽曲系かなぁ。」

「今回は二人とも持ってるサポートカードは活かせませんでしたね。」

「せやね。まぁがっつりハマりそうだったらサポートも対応したカードを購入するか。」


さて、運転すること25分、二人の戦場に到着する。14分後に何かが起こる!?

「・・・思ったよりかは少ないですかね。」

「まぁ激戦区ではないから。都会じゃなくてよかったよ。」

集まっているのは車の中にいる人含めて30人ほど。新台は12台導入。

「二人並びで座れるのがベストだけど難しいかもな。」

「まぁ先輩が抽選よくておれが駄目だったら「へげりん」貸しますね。」

「それはありがたい。・・・よし、少し早いけどそろそろ並ぶか。」

少しずつ車から人が出てくる。もし上空からこの様子をみたらエサに群がるアリのように見えることでしょう。

「皆さん整列をお願いします。」人間一人と誘導ロボット一体。

「それでは抽選を開始します。」2分後に何かが起こる!?

「・・・この抽選待ち時間って好き?」

「好きかどうか聞かれると迷いますね。気持ちが高揚してることは間違いないですが。」

「クソ暑い日や雨の日とかはだるいもんな。いくら屋根があるとはいえ。」

さぁ、そんな雑談をしている間に我らの運が抽選機に試される時がきた。

タイマー発動!「激熱!!」

「よし。2番。」

「お。7番。」

「まじか。二人とも打てるのか。」

「やりましたね。」

WIN!・・・はまだ早いか。ひとまず抽選という名の1戦目突破!


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