第34話 始動
「そこをなんとかさ。」
開発チームのリーダーが、
「無理なものは無理です。少なくても今のチームにそれを実現するスタッフはいません。」
ゲーム部門のリーダーを説得している。
「既存の機種を超えるためにはこれくらいしないと、この台が成功すれば今後もオリスロは安泰だって。難しいことは分かっている。人材募集についてもおれが掛け合ってみるから。」
「その熱意はどこから来るのやら・・・。私はそこまでの熱意はないですし、リスクが大きいと思いますよ。」
「実は上にも同じことを言われたよ。まぁ最後は「お前なら実績あるから好きに動いていいぞ」とお許しも頂いたけどな。」
「・・・そもそも検定通るんですか?それ。もはや「パチスロ」の枠をはみ出している気がしますが。」
「検定は換金廃止とともに大分緩くなったから多分大丈夫だ。禁止事項に触れているわけでもないしな。」
「そうですか。まぁそこは専門外なのでそちらにお任せしますが、せっかく作ったのに無駄になるのは勘弁ですよ。・・・一度今相談いただいた内容を整理しますね。1.過去の機種の焼き直しではなく完全にオリジナルなオリスロを作る 2.版権使用はせずにストーリー、楽曲等すべてがオリジナル 3.テーマはゲーム 遊戯者がオリスロでゲームを遊戯し、その遊戯結果が出玉に影響を与える試みを搭載する と。で3の部分をうまく落とし込んでくれないか。といった話ですよね。」
「そのとおりでございます。」
「・・・お手本がない仕事なので時間はいただきますよ。」
「!・・・構わない!・・・なんだチョロかったなwもっと説得に苦戦するかと思ったよ。」
「あんま失礼なこと言うと退職しちゃいますよ。まぁあなたの頼みじゃなきゃ断っている案件ですけどね。」
「嬉しいこと言ってくれるじゃない。一緒に歴史を作ろうぞ。」
「「ろうぞ」はダサいっすよw」




