第15話 出撃準備
「一つ分からないんですが、くじ引きの結果を重ねるだけのゲームなのになんで色んな機種があって飽きられないんですか?仕組みだけ聞くと流行る理由がイマイチわからんと思って。」
「ん~確かに。おれも一つしか打ってないから何とも言えん。ただこの前打った機種は当たりくじにもいろんな種類があったんだ。約270枚の当たり 約100枚の当たり ボーナスを引くまでメダルが少しずつ増える当たり・・・きっとこの当たりの組み合わせや映像、音楽などで差別化ができているんじゃないかな。」
「?いまいちわからんです。」
「まぁそこは打ちながら感じてもらえると思うぞ。さてそしたらこの台がどんな台なのか調べる。それによって予算、というか限度額を決めようと思う。」
「3万が限度っす。」
「おれも2万を予算に決めて夕方まで楽しめたから大丈夫だと思うぞ。さてこの機種の情報は。」(・・・ATタイプか。ヤロウハーツとは違うんだな。一応車の中で説明を受けた記憶はあるんだがうろ覚えだ。)
「俺も調べたいんで情報サイトの名前教えてください。」
「ん。今見てるのは「一撃」ってサイト。念のため複数のサイトで調べるのがいいらしい。」
「なるほど。分からない単語だらけでよう分からないことが分かりました・・・」
「そしたら動画よ。動画サイトで映像を交えてみると大分わかりやすいぞ。」
「たしかに。帰ったら見てみます。」
「さて話を戻すとこの台は2022年にカミ―からリリースされた6号機で純増約3枚のAT機。オリスロに移行されるにあたって有利区間の上限が撤廃されたらしい。(?)他に大きな変更点はなく、天井が600ゲームでAT突入。1000円あたりのメダルで30ゲーム以上は回る計算。なので20000円あれば最低1回は当たるって計算になるな。いきなりぼろ負けは避けたいことだし20000円を予算にしようか。」
「・・・?天井っていうのは?」
「ここまで回せば〇〇が当たるってことらしいな。」
「さっきの話と矛盾しません?外れたから次のくじが当たりやすくなるってことはないんですよね?」
「くじ引きとは独立している仕組みなんじゃないのかな。「ここまで回せば“当たりくじ”が引ける」ではなく「ここまで回せば“当たりくじ”同様の景品を譲ってもらえる」みたいなことだと思うぞ。」
「あ~なるほど。残念賞みたいな。屋台のおっちゃんの「兄ちゃん下手やなぁ。これ持ってきな!」みたいなイメージですね。」
「wまぁ多分あってる。」
「あとは純増とかATってのもよう分からんです。」
「1ゲームあたりどれくらいメダルが増えていくかっていう数字。主に当たっている最中にどれくらいのペースでメダルが増えるかを表す表示みたいだな。この台は純増3枚らしいから100ゲーム当たり続ければ平均300枚獲得できるってこと。」
「ふんふん。」
「それでAT機ってのは正直ようわからん。聞いた話だとオリスロにはAとかA+ARTとかいろんなタイプの台があるんだが、そのタイプによって主にどうやってコインを増やすかによって区別されるってことだったと思う。」
「・・・まぁ分かってなくても問題ないってことですね。」
「せやな。」
「うん。あとは動画みて当日に備えますよ。」
「よし。それじゃ当日向かう前にRINE入れとく。」
「お願いします。それでは。」