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第113話 色々

「よし。これやな。」

2台並びの謎の台。ってこれは。格ゲーの王道。ストリートサバイパー2じゃないか。

「懐かしいな。このシリーズのゲームもゲーセンでよく遊んだよな。」


機種紹介 ストリートサバイバー2

アリガトクラートから生み出された有名な格闘ゲームのパチスロ。4号機。液晶は搭載せず、演出用のドラムリールをメインリールの左右に搭載している。実は作者もゲーセンで打ったことがあるだけで細かいことは知らない。約500枚獲得可能なBIGと100枚程度のREGの2種類のボナを搭載したAタイプ。BIG中に帽子(スイカ的な)をダブルで揃える技術介入があって成功すると叫ぶ。


「ほれ。これが愛の力よ。」

友人が2千円分を使う前に7を揃えてドヤる。

「まじか。しかもこの曲、リューステージの神曲やん。」

「スロットで流れると一層神曲にならん?」

「わかる。」

懐かしのゲームのBGMが学生時代を思い出させる。この友人と格ゲーを遊んでいた頃。そこまで長い期間ではなかったがやけに記憶に残っている。

「リューショーさ。・・・「スロット」楽しい?」

友人を呼ぶときはこう呼んでいる。リューショーは当時やっていた格ゲーのプレイヤーネーム。本名は竜に将でたつまさ。本名アレンジだな。

「・・・やるな。このタイミングじゃ楽しいって答える以外なかろうよ。」

そうだな。この状況でまだしみったれた顔してたらリアル強パンチ決めるとこさ。

「「おれは何をやっているんだろうな。」の答えは出たかい。」

少し間をおいて続ける。ショートロック話法ってやつだな。

「・・・答えは出ないよ。けどこれからもその答えを前向きに探そうと思えたわ。・・・ありがとよ。」

別にお礼を引き出すつもりはなかったんだが、元気になってもらえたようで何よりだよ。

「どういたしまして。」

お礼だよと言わんばかりに出したメダルの半分くらいをおれの打ってる台の下皿に入れてくれる。そっか。どうせ現金には変えられないなら現金投資は避けた方がいいのね。

「ツキヒトはさ、ゲームで稼ぐの目指してたじゃない。諦めた?」

おう。不意打ち。この質問がくるとは思ってなかったから驚いたよ。井戸ゴーストハンド。

「諦めたな。惜しくもないレベルで無理だったからさ。・・・けどおれにとってはオリスロもゲームみたいなもんだから。そういう意味では諦めてないか。」

「そっか。おれがスロットにのめりこんでいるうちにそっちも色々あったんだな。」

なんか「色々あった」ことになったぞwたいしたこともないのよ。ただ「あぁ駄目だな」って思ってしまっただけ。

「まぁこうして楽しく遊べて最近は勝ててきてるし幸せだよ。」

「それだな。おれも幸せを感じながら打つことにするよ。・・・ホントまたツキヒトと遊べる日が来てよかったよ。」

つぶやくように言いやがって。聞こえてんだよ。恥ずかしいじゃないか。

結局22:00までちょくちょく雑談を交えながら地下コーナーで遊んでタバコを2箱ずつ交換し晩飯へ。



遊技終了 メダル残約5,700枚 総収支-183,000円

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