第101話 生入り
さて、気を取り直して。遊技を続けていきましょう。んー。バケを引くと赤七を狙うことになるわけだから赤七を狙う練習をしておきたいな。通常時に赤七狙いの練習しながら打てないだろうか。・・・タバコ休憩ついでに調べてみるか。
「一服してくるわ。」
潜航中の後輩に告げプラスの連動を解除し喫煙室へ。
・・・なるほど。大丈夫みたいだな。「赤七の3コマ上のブランク図柄・リプ・リプ」がチェリーと同一フラグのようで赤七狙いでも枚数的な損はなく打てるらしい。とりあえず中リールにも赤七を目安に氷をフォローすれば右はフリーでいいと。まぁここも赤七狙いで練習しとくかな。それで赤七狙い時のリーチ目も・・・っと。
一服から戻って数分後。レバーを叩くと強烈な違和感。音がずれた。・・・遅れだな。もうオリスロを打ち続けてはや半年。遅れは基本的にはチェリー対応でかなり熱い演出というイメージが体に染みついている。これはもろた。・・・ん?普通にチェリーの形で4枚の払い出し。当たってないのか?・・・当たってないな(-_-;)
「遅れ外しちまったわ。ちょいショック。」
さすがに浮上した後輩にぼやいてみる。
「?・・・あーたしかに。遅れは確定クラスの演出の台もありますからね。火花の遅れはただの演出です。チェリーorボーナスですが期待度は20%くらいらしいです。」
「そんなもんなんだ。てっきり激熱演出かと思ったけどそれくらいならぼやく必要もないわな。」
「ですね。こっちもすでに2回外れてます。」
さて、ちょうど300枚使ったくらいだろうか。後輩が2回目のバケを引いて・・・また沈んでいった。
「まぁドンマイ。通常時も赤七狙って少し練習してみたら?枚数的な損はないらしいよ。」
後輩を励ましながら自分の台で赤七を狙ってみる。後輩がしてくれたように指をさしながら。
「左下段に赤七が止まってれば多分REG中も成功。中リールも多分下段にとまれば成功。右はわからんけどとりあえず赤七を狙ってる。へ?」
説明しているおれが止まってしまっていた。赤七が揃っていたからだ。頭が追い付かないうちにボーナスのBIGのBGMに祝福される。遅れてもないし消灯演出もなかったよな。いやこんなこともあるんだね。
「わぁ。赤七狙って生入り(ボナを察知する前にボナを入賞させること)するならおれも赤七狙いしようっと。」
後輩よ。偶然なんだ。そんなに機嫌を悪くしないでくれって。
「・・・まぁロスなく揃えられることもあるってことで。BIG中の技術介入はどんな感じ?」
ここで黙っちゃうほど微妙な関係ではない。
「左中段に赤七ビタを一度決めるだけです。成功後は逆押し消化で最大獲得です。」
「ありがと。REGに比べれば大分楽なんだな。」
無事4回目のトライでビタ押しを成功させて311枚獲得。
「終わってからの方が本番ですね。BIG終了後に突入するRTの延命にも技術介入がありますよ。逆押しのナビが出たら左リール枠上か上段にBAR図柄です。」
「なるほど。了解した。」
3ゲーム消化したところで早速逆押しのナビ。枠上ってどうも難しいんだよな。上段ビタの気持ちで決めよう。・・よし。成功。その後も延命しつつ前半14ゲーム後半20ゲームのRTを消化し330枚の獲得となった。おれ意外とやれるじゃない。