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第98話 技術介入機

「さて、この前サンシャインにいた隣の娘のこと聞かせてくださいよ。」

いつも通りの後輩とのバイト。いつもと違う会話。さて。特に隠す必要はないよな。

「今はオリスロ仲間。だけどいつかは彼女にしたいと思ってるよ。」

「(これは予想外だな。)・・・いったいどこで知り合ったんですか。」

「あの店だよ。サンシャインZ。」

「(マジかよ。)え~どうやって口説いたんすか。」

後輩めちゃくちゃ驚いてない?そんなおかしいかな。

「えと、一緒に飯でも行きませんか?だったかな。」

「(嘘だろ。それでついてくる女性なんている?)・・・まぁよかったですね。ささやかながら応援しますよ。」

「おう。ありがとな。」

もうちょっと色々聞かれるかと思ったけどこの話題はここでおしまいとなった。自分からあれこれ話すことでもあるまい。いつも通りオリスロの話でもするか。

「沖土器の新台はどうだった?」

「あ~ボロクソでした。4スルーのあと天井まで連れてかれました。あの時間から3500枚使ってようやく上がった天国はBIG2REG1で500枚ちょい。一緒に打ったおじさんは1000枚くらいプラスだったのになぁ。」

相変わらず後輩はヒキが弱いな。そのおじさん、ルネさんのお父さんなんだよな。

「そのおじさんって沖土器向かう前に話してた人?」

「そうですね。まだかの初打ちの時にアドバイスくれた人ですよ。なんだか20歳の頃スロにハマってたそうで。その後は引退してたけどまだか打ちたくなってオリスロ最近になって始めたみたいです。その後に飯奢ってもらった時にそう話してました。」 

「そうなんだ。その人さっき話した娘の父親らしい。いい人そうでよかったよ。」

「え。そうなんですか。今度会った時それとなく娘さんのこと色々聞いてみようかな。」

「いいね。そして是非おれにも教えてくれ。」

「わかりましたよ。あまり期待しないで待っててくださいな。」                                                       

会話の終了を告げる静寂。ゲームセンターの中なのに静寂。無音が聞こえる。

「・・・今日打ちに行きませんか?」

静寂を切り裂いて力強く後輩が発する。

「だな。たまには並んで打とうか。」

いつもと雰囲気が違うような気がして少しだけ気圧されたが断る理由もない。思い出してみるとここ最近は後輩とパチ屋に行っても別の台を打ってばっかりだったので並び打ちを提案してみる。今日はエンジョイ勢さ。

「・・・そうしましょうか。機種は火花なんてどうでしょうか。」

え。予想外。たしか技術介入機のAタイプだっけか。


補足説明 ほとんどの機種に技術介入要素があるにはあるが微々たるものが多い。(スイカ成立時に狙わないと払い出しを受けられず5枚の損など)一方で技術介入要素が機械割に与える影響が大きい(ボーナス中の遊技が特定箇所の目押しによって延長できたり1度のボーナスで平均30枚程度の差がつく場合など)機種も僅かながら存在し、このタイプの多くは設定が1でも完璧にこなせば機械割が100%を超える。このような機種を技術介入機と称することが多い。カミーのディスコアップやミニバの火花、ザイトだとダンダンクロスなどがこの技術介入機と呼ばれている。


「おけ。ほぼ知らんから打ちながら教えてもらえると助かる。」

「実は私も初打ちなんですよ。動画で予習はしていますけどね。」

今までハードルが高くてなんとなく避けていた技術介入機。さぁどうなるかな。


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