その生温かい目、温かい目ではダメですか?
「生温かい目」という表現はなろうとか、ウェブ小説やSNSでたまに見かけますよね。
彼と彼女の様子を周囲の人たちは生温かい目で見ていた。
この文を見てあなたはどんな印象をもちますか?
①微笑ましいな…可愛らしいな、と周囲の人たちは思っている。
②まぁ一応見守ってやるか…と周囲の人たちは思っている。
③迷惑かけやがって…しょうがない人だと周囲の人たちは思っている。
私は②か場合によっては③のイメージが強いのですが、ここ数年①の意味合いで使っている方が少し増えてきた印象があります。
だいぶ意味合いが違いますよね。
言葉は移り変わるものではあるし、どちらが正解かはその人によって違うと思います。
しかし、①はそもそも生温かい目というより温かい目という表現でも通ると思うのです。
もともとは生温かい目で〜という表現は、温かい目で〜のパロディ的な意味合いが強かったと思います。優しく見守るってほどじゃなくていいけど、厳しく見ないで欲しい的な意味合い。小説本文に使うより前書きやあとがき、自作品紹介する場で使われていたように思います。
私は、「生温かい」って言葉を単体で見ると、湿り気のあるような、誰かが座ったあとの椅子に体温が残ってる感じとか、生ぬるいのもう少し温度の高い感じ、ようなイメージがあります。
それを可愛らしいな、微笑ましいな、っていう状態を表すにはやや違和感ありませんか?
生温かい目ってちょっとじとっとした(場合によってはやや恨みがましいかったり非難するような)目な気がするんです。もしくは邪推してニヤニヤしてるとか。
カップル成立的な場面でも見かけるので、リア充爆発しろとか、このお騒がせカップルが!的な意味合いなら合う気はするのですけど…
普通にいいカップル成立の場合、アレ?この人達あんまり祝福されてなかったの?いや微笑ましく見てる方か?と若干小説の内容に集中出来なくなります。
だから私は、かわいい子たちがかわいい事をしている様とか、素敵なカップル成立とかは、是非「生温かい目」じゃなく、「温かい目」で見守って欲しいな⋯⋯なんて思ったりします。
追記
生クリームや生キャラメル、生放送など、生にもポジティブなイメージもあったりしますから、ポジティブなイメージで使われてたりするのもあるのでしょうか?
それかいい意味でヤバイのような感じに近かったり?
良かったら皆さんの考えも聞かせもらえると嬉しいです。