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日常のあれやこれや  作者: 小説三昧
1/1

こんな人もいるんだよ

『なんで 俺が電話した時には出ないで 電話を置いた途端電話かけてくるだ!』

コールが何回か聞こえたあとに

つながった向こうから

怒鳴り声が聞こえた


『え?スーパーの中だし 鞄にいれてて聞こえなかったけど スマホ見たら着信あったから かけたんだけど』


『人がかけたときに出ればいいやろ!』


『聞こえない時とかあるから そこは

言われても 絶対出れるとは……』


『今日の飯は?』


『鶏肉と山芋の炒めたのと あとは考えてないから 買い物』


『明日仕事!』


仕事を強調して 


『何か食べたいのが……』


プープー


きられた



『仕事ねぇ……』

思うことは色々とある

まぁ 仕事をしないのだ

彼は……


日給月給制で一日1万


子供も3人いて

21 16 14歳 大学や高校中学で

彼は49歳 


高校に入学はしたものの 通学が嫌になって 1学期で中退したらしい


電話といえば

私の前の仕事のとき 保険の仕事で

仕事終わりのお客さんの所に夜の8時過ぎに伺うことになってしまった

子供がまだ小さくて オムツをしている

家事は済ませて 上司と一緒にお客さんの元に行って話を進めていたら

鞄の中からバイブが鳴っている音がする


見てみると 彼だった


一度目はスルーしたが

また かかってきている様子


『ちょっとそのままにしといて

お客さんと話してる途中だから』

と上司に言われたので ずっとスルーしていたら

鳴らなくなった


話が終わったのは1時間近く後で


慌てて携帯を見ると


なんと……

着信80回


電池が無くなっててバイブが鳴らなかったらしい


上司もあきれ

私は家に帰りたくないと思いつつ

車で充電した

すぐさま 彼にかけなおしたら


『おむつ臭いんやけど

おしりふきどこにある 用意くらいしとけや!』



叫ばれた


80回も電話してくることだったのだろ

彼にとっては


結果お客さんの保険は貰えず

『まあ 仕事してる時にあんなに電話鳴らされてても こっちも余りいい気分では ないよね』

と のたまわれた

ごもっとも


電話の記憶で一番印象にあるものでした







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