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ちょっとした事なのに、遠回りなふたり。

作者: 七瀬






僕と彼女は、いつも遠回り。

2人の想いは、いつも一緒なのに何故だか

すれ違ってしまう。

【ちょっとした事なのにね。】

僕も君も、よく理解しているのに、、、。

また遠回り。




・・・君がいきなり僕にこう言う。



『今! 他の女性ひと見てたでしょ!』

『えぇ!? 見てないよ。』

『見てたじゃん!』

『たまたま、僕の視線がそこで止まっただけだよ

別に、女の子を見てた訳じゃない!』

『・・・へーえ! 凄い、いい訳ね!』

『本当に違うんだって! 考え事してただけだよ。』

『わざわざ、女の子に視線を止めてまで考え事するって

どういう事なのかな、、、?』

『別に意識してた訳じゃないし...。』

『可愛かったから見てたんじゃないの?』

『風景を見るのと一緒だよ。』

『・・・何、それ?』

『好きでもない女の子に興味はないって事!』

『・・・じゃあ、私は?』

『好きだから、ずっと見てられるよ。』

『嘘つき!』

『やっぱり僕は、信用ないな~』

『そうね。』

『・・・・・・』





・・・どうしてなのかな?

彼女は、僕を“信用”していない!

僕は、照れ屋であまり彼女を褒める事もしない。

いつも可愛いよとか? その服、似合ってるねとか?

好きだよとか? ずっと一緒にいようねとか。

言葉にしない僕に、たまに彼女がイライラしている

事に気が付くこともある。

僕も彼女の為に、ちゃんと伝えなきゃと思うんだよ。

でもね? 君の顔を見ると? “照れちゃう”んだよね。

だから、僕の素直な気持ちを君に伝えられない。

なんだか、こういうの苦手。

もっと、自然と君に僕の想いを伝えられたら楽なのにな。

こういう時は、素直にこう想うよ。

【僕の心を君に読んでほしい!】

言葉にしなくても、僕の君への気持ちが伝われって。

なんで? 伝わらないのかな?





・・・最近はさ。

僕と君は、“口喧嘩”ばかりだよね。

まあ、ケンカと言っても! 君の一方的な喧嘩だけど。

僕は、ただ何も言わないで君が怒っているのを聞いてるだけ!

少し、年が離れていると? 喧嘩にならないと言うけど。

そんな感じなのかな?

だから、君は僕の気持ちが分からない時もあるね。

それは、君も同じだと思う!

僕も君の気持ちが分からなくて困る時があるんだよ。

それでも、僕と君はふたりで居る事をやめない。

だって! それが一番楽だから。

君と居る僕がすき。

僕と居る君がスキ。




なんだか、いい感じ。

たまには、ケンカじゃなくふたりで仲良くしない?

今日は言葉にできない分、僕が君の為に“晩ご飯”を

作ろうと思う。



『おかえり!』

『ただいま、えぇ!? まさか、晩ご飯作ってくれたの?』

『・・・ううん、たまには僕もご飯作るよ。』

『美味しそうな匂いだね!』

『今日の晩ご飯は、“ハンバーグ”だよ。』

『ありがとう!』

『僕こそ! “いつもありがとう。”』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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