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僕や私の天使と悪魔  作者: くわっと
4/12

二度寝と私

二度寝ほど、気持ちいことは他にない。

ないと、思う。

眠い、

どうしてこんなにも眠いのだろう。

二度寝の欲求が半端ない。

このまま布団に抱かれて眠り続けたい。


けたたましく鳴り響くアラーム音を何度消しただろう、

スヌーズ機能は役に立たない、

その回数だけ、私を不快にさせる。

だったら、最初からつけない方が良かった。

そしたら、その分深い眠りについていただろうに。


ああ、仕事に行きたくない。

どころか何もしなたくない。

このまま、

貝のように、

泥のように眠り続けたい。


時刻は7時30分。

今から布団を飛び出して準備すれば間に合う。

あと5分ーーいや、あと10分がリミット。

それ以上は許されない。


だけど、そこまで頑張って起きて準備して何になるというのか。

私は頑張っている、

いや、十分に頑張った。

毎朝、こうした二度寝戦争を繰り返しているし、

職場ではスキルアップに繋がらない仕事を、機械のようにこなしている。

彼氏にも、通い妻の如くご飯を作り、尽くしている。

ーーあぁ、私のしたいことって、こんなことなのだろうか。


朝の寝起きの不快感で、ここまで絶望思想に陥る私。

そんな私に絶望する。

こんな思考をしている暇があるなら、寝ればいいのに。

あるいはさっさと起きて、準備すればいいのに。


たぶんきっと、

これは私の、

私なりの、

時間稼ぎなのだろう。


だけれど、良くないな。

この感じ、そろそろ『やつ』が現れる状況だ。

条件は全てクリアされてしまっている。

前回はなんとか勝てたけど、今日はどうか分からない。


あぁ、嫌だな。

泣きっ面に蜂、

いや、違うか。


『やつ』は蜂なんて、叩いて潰せるようなやわな相手ではないのだから。


二度寝の喜びは、一度目を不十分に過ごさなければわからない。


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