対オーク軍戦②
周りでは、冒険者達がオーク達と戦っている。
オークは本来せいぜい2,3匹で行動しているので
気をつけることさえしておけば、鈍間なオークは中級冒険者でも危険を犯すことなく勝てる。
ただ、数が多いとそうはいかない。
数の暴力という言葉があるように、数というの強大なものだ。
オーク達は冒険者達が基本的に1対多で戦うことを知っているように、冒険者の数と同じだけの数を
戦わせている。
勿論上級冒険者もいるのだが、それこそ数の暴力で防戦一方に押し込んでいる。
これはいよいよ早くこいつらの頭を殺したほうがいい気がする。
途中、やばそうな奴には手助けをしながらオーク達が来ている方向に向かって進む。
だんだんと進んでいくと、守りの陣形のようなものになっていたった。
その中にはただのオークだけではなく、オークアーチャーやオークナイト、オークメイジなんかの上位種のオーク達が道を拒んできたが、私にとっては取るに足らないような存在だった。
そして、オーク達の守りの中央地にオークカイザーが5体のオークジェネラル、15体のナオークイト、5体のオークメイジを率いていた。
オークジェネラル1体にオークナイトが3体、オークメイジが1体という部隊を5つ作って己の周りを守っていた。
ちゃんと俺が来たのを警戒しているようで、こちらをジトっと見ていて一向に動こうとしない。
「よっこいしょ…ふぅ〜」
そう言いながら取り出したのは、今のメインウェポンの大剣だ。
ついさっきまでのオーク達は一々大剣を出すのが面倒なので、素手で殺してきた。
剣と違って倒すためには、頭を潰したりしたので通ってきた道が凄惨な光景になっている。
それに、素手でこの数相手に立ち回るというのは
素人の私には不可能な芸当だ。
もし出来たとしてもリーチは短いし、攻撃できる場所も手と足ぐらいしかないので多数を相手にするのに向いていない。
「しっ!」
大剣を大きく横に薙ぐ。
正面にいるオークジェネラルに、向かって大剣を振ったが3体のオークナイトが持つ盾によって受け流された。
正面から受けたなら盾はぶっ壊れてしまいオークナイトも殺せただろう。
しかし、そんな攻撃を受け流す胆力と技術を持ったオークナイトが15体。
そう考えているとランス系の魔法が飛んできた。
恐らくオークメイジの攻撃だろう。
俺をオークナイトから引き離してその隙に残りのオークメイジがさっきのオークナイト達に何かしている。
恐らくだが、強化系のスキルが魔法を使われた気がする。
一筋縄ではいかないようだなかなか、楽しませてくれそうな戦いになりそうだ‼︎




