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陰キャン do it 〜復讐への道〜  作者: 狼桜
冒険者編 アグスム王国にて
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観戦者

「それにしても強いな〜」


ローズの少し上からローズの戦闘を目の当たりにした素直な感想だった。


ぐぎゃ‼︎


そう言う断末魔と共にまた1人ローズに斬り伏せられた。


しかも、殺すだけじゃなくてある程度の苦痛を与えてから殺すのを計画している。


「エゲツないやり方だな…」


天空の檻脱出後殆どローズが戦っているところを見なかったが、前よりも遥かに強くなっている気がした。


そして、懐かしの団長ラインハルトさんを斬り捨てた後ぐらいから雲行きが怪しくなり始めた。


まず、久々に見た翔が"ラインハルトさんの仇だ!"

的な事を言ってローズに斬りかかった。


(ローズ大丈夫か?)


そんな事を考えながら観ているとだんだん更におかしくなってきた。


まず良かったことはローズがそんなにやる気がなかったようだ。


まぁ、それに関しては本当に助かったと思う、


ご丁寧に武器破壊だけしてやり過ごしている。


こちらをチラチラ見ている。


どうにかして欲しそうに見ている感じがする。


これは多分どうにかして欲しいと言うサインだろ。


ローズの獲物はあくまで王国騎士団だけであって

勇者たちのことなんて心底どうでもいい話だ。


そりにしても、それにしても


「あいつら、しっかり連携は取れているが完全にスキルに頼っているな まぁ俺がいえたことじゃ無いけど」


強力なスキルを持っているからそれに依存して戦闘技術が疎かになっている。


これでは、あんまり訓練の意味がない気がする……


などと考えているとローズが全員の武器を壊して尽くしてどうしたらいいか、魔法系のスキルを回避しながら俺の方に視線を送ってくる。


「じゃあ無い 迎えに行くか」


上空からローズが回避を続けている場所に向けて急降下する。


そして俺に気づいた全員が動きを止めて俺の方を警戒している。


そんな俺の方にローズはいい笑顔しながら俺の方を見ている。


ローズよ……そんなに暴れたかったのか……?


そして、翔達に視線を向けると


「正直この程度だと思わなかったよ」


素直に思った事だった。


言うつもりは無かったが口から溢れてしまった。


(あ……ヤバ)


そして誤魔化すように、

「もういいよ、こんなのを相手にする為にわざわざありがとう」


そう言うとローズは森の方帰っていたので、俺もそれに倣って森に帰っていく。


翔達はそれをただ眺めてたらだけだった。


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