勇者VS刹鬼
自分の近くの魔物を倒したところで俺は劣勢である、王国騎士団の所に向かって走った。
がそこにいくと最早そこは地獄絵図となっていた。
実際何でこんな事になっているかは分からないが
騎士達がバラバラになっても生きている騎士達の残骸を抱えながら後退させている。
後退して行く騎士を捕まえて、
「何があったんですか!」
「鬼だよ鬼が出たんだ」
「鬼?」
「すまないが後は他をあたってくれ」
そう言って、騎士は騎士を抱えて後退していった。
「しょうがない行くか!」
来た方では、もう何人かが魔物を倒してこちらに向かっている。
とりあえず、先行して様子を見る事にする。
クラスの奴らは普通にスキルを使えばラインハルトさんクラスの奴も大勢いる。
なので、不安はそこまでないのだが万が一に備える必要がある。
走って行く先々でさっき見た生きたバラバラ騎士達があちこちに居る。
そして、その少し先にラインハルトさんが刀を胸にブッ刺されていた。
自分でも分かるぐらいに頭に血が昇って、頭から下の温度が冷えるのが分かった。
「神速」
このスキルはインターバルをそこそこ開けないと本来の効果を得られないが、そんなことを考えている余裕は無かった。
ラインハルトさんに刀を刺している鬼に対して、全速力で近づく。
「一式薙‼︎」
攻撃を仕掛けるがあっさり避けられる。
しかもラインハルトさんを刺した刀を片手で持ったままだ。
「蓮撃‼︎」
ここでようやく刀を胸から回収してこちらの攻撃を防ぎ始めた。
が、しかしこちらの攻撃は当たるどころか完全に読まれて防がれている。
なら…
「閃光」
これは単純な目眩しだが、戦闘中に初見では中々回避できない。
事実この鬼も完全に虚を突かれたといった感じで、完全にこちらが見えていなかった。
「四式死神鎌」
聖剣を鬼の首目掛けて振り下ろすが尽く防がれる。
「クソ! 何で当たらないんだよ‼︎‼︎」
「あ〜もうすぐ帰るんで、そっとしておいて欲しいんですけど?」
「うるさい ラインハルトさん達殺しておいてそのまま逃すわけないだろ」
「はぁ〜面倒だな……あんた達殺してもいいこと一つもないし、命令は王国騎士団だけだし……ご主人様からのいいつけもあるしね……」
斬りあいながらそんな事をぶつくさ言っていると
何の意味か正直わからない。
「おい!翔 どうなってる?」
「こいつやべぇ! 龍樹早くバフ魔法を掛けてくれ」
「合点承知! 豪撃! ダブルインパクト!」
この2つはいずれも攻撃力を上げるものだ。
龍樹は攻撃力を上げるこの二つのバフしか持っていないが前衛職では持っているやつの方が珍しいらしい。
さらに続々とクラスメイトが集まってくるそして鬼はそれにだんだん囲まれていった。




